伊豆高原で2年半ぶりの浜野さん [ ・学んだこと]
この週末は、急きょ誘われて伊豆高原へ。
ここの所、週末はほぼ妻のジャム作りを手伝っていましたから、軽い夏休み気分を味わう
感じの小旅行を楽しみました。
■帰路の狩野川/伊豆の国市
この岩山を見ると、「狩野川100kmサイクリング」イベントを思い出します。
狩野川100kmは今年で16年目を向かえるそうですが、今回の伊豆旅は自転車ツーリズム
と言うコンセプトで、サイクリングによる地域観光商品として、「狩野川100kmサイクリング」を
提唱し運営している、株式会社コンセプトの佐藤さんからのお誘いで、浜野安宏さん主演、
脚本、監督の映画「さかなかみ」の上映会&トーク&懇親会に参加するのが目的でした。
■映画「さかなかみ/SAKANAKAMI」予告編
昨年、BSフジで放送されたものを録画して観ていますから、ストーリーも見所も
わかっていますが、丁度休みも取れたし本人が来ると言うことで参加することにしました。
今回は大スクリーンでの上映だったこと、2度目、最後に制作者である浜野さんのコメントを
聞いて、ようやく制作意図がわかってきました。
この映画は、娯楽映画として観たら大変失礼ながらワクワクするような面白さはありません。
かと言って、河川保護やサケ漁業に偏った魚類保護に関するドキュメンタリーでも
ありません。
浜野さんの友人である、パタゴニア創業者イヴォン・シュイナード氏がこの映画を
「これはメッセージだ!」
と称した通り、浜野さんのメッセージ映画として観ると納得がいきます。
浜野さんの小説「さかなかみ」を題材にしているとは言え、浜野さんが自費で制作したのは
これが彼からのメッセージだから。
それと、映像の美しさはさすがに素晴らしく、できるだけ真っ暗にして大スクリーンで観た
方がメッセージも伝わりやすいと思いました。
映画終了後のコメントで、映画だけでなく今話題の「新国立競技場問題」にも触れ、
総理が白紙撤回を決める前に描いたコンセプト案についても話してくれました。
「誤解する人も多いですけど、これを作りたいと言うのと違うんです」
ここからの説明は非常に難しいのですが、TSUTAYAや代官山蔦屋書店を手掛けた、
CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)代表 増田宗昭氏が言う
「企画とは相手の理解の外にある」
と言う表現が、最も的を得ていると思います。
何しろ、 浜野さんはCCCの増田社長に最も影響を与えた人ですし、実行していることは
浜野さんが言っていることそのものだから。
ドーム式競技場の部分は浜野さんにはどうでも良く、必要なキャパや規定を満たす競技場が
あり、その周囲には、人が自然に集まり、賑わう仕掛けが必要だと言うことだけ。
そうすれば、法外が建設資金も不要だし、負の遺産を残すことも無いと言いたいのです。
つまり、規模と建築意匠(いわゆるデザイン=建築の造形)だけで決めたことに強く反対して
いるわけで、そこにヒューマンスケールを超えた大きさと言う観点で最初に問題提起した
のが、建築設計の重鎮 槇文彦氏でした。
それまでは、どちらかと言うと建築界での話題でしたが、問題が一般の方に広まったのは
中途半端ではないレベルまで膨れ上がった建設費が明るみに出たあたりでしょう。
「この建設計画はどうやったら止められるだろうか?」
と仲間打ちで話していたのですが、安保法案のタイミングに加え、中途半端でない建設費、
加えて、キールアーチの基礎アンカー部分に都営「大江戸線」があり、物理的な問題が
公になってきたことが決定要因だったのではないかと思っています。
■イタリアンレストランでの懇親会にて
伊豆の国市の市議になられた内田さん(左端)とは下田以来にお会いできたし、
コンセプト佐藤さんとは宿と車中で色々とお話ができて、もの凄いアイディアを
いただいちゃいました\(^o^)/
懇親会では、隣に座った浜野さんに映画制作で気になったことや制作秘話なんかも
聞くことができて良かったです。
旅気分の出張でしたが、期待以上の収穫があり、やはり行く判断をして良かった
です。
浜松だけで「じー」としていても、中々ブレイクスルーできるアイディアは無いし、
結局のところ、人が縁を繋いでくれるんですよね~(#^^#)
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