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【初夏の青森旅(その6)】絶景の八甲田と後藤伍長立像 [ ・東北エリア]

一年前の5月末に3泊4日で回った初夏の青森旅。2日目。
八甲田雪中行軍遭難資料館を見学した後は、後藤伍長が仮死状態で発見された
場所を訪れました。

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■八甲田連邦(北面)
仮死状態で発見された後藤伍長の立像がある、雪中行軍遭難記念像のある
広場からの八甲田山の眺めです。
雄大な景色に圧倒され、とても感動しました。


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■伍長伍長像と八甲田山
5月末でもまだ残雪が見えますね。北面だけでなく、酸ヶ湯温泉がある南面でも
残雪が残っていますから、厳冬期が如何に過酷な土地かお分かりいただけると
思います。


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後藤伍長像はこのシラカバ林の先にあります。
念のため熊鈴をチリンチリン鳴らしながら歩きましたが、本州ですから
ツキノワグマとは言え「子連れの母熊と出会ってしまったら…。」と
ハラハラしながら向かいました。


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■歩兵 第五連隊 第二大隊遭難記念碑
総勢210名の英霊に首を垂れて、次の目的地である「田代平湿原」
向かいます。


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【初夏の青森旅(その5)】八甲田山雪中行軍資料館 [ ・東北エリア]

昨年5月末に旅した初夏の青森旅行の続きです(笑)

5/23 青森市内 → 5/24 青森県立美術館・青森市八甲田山雪中行軍遭難資料館
・雪中行軍遭難記念像・田代平湿原・グダリ沼・酸ヶ湯温泉→?5/25 奥入瀬渓流散策
→ 5/26 十和田市立現代美術館・帰路


2日目の午前で県立美術館見学を終え、宿泊地「酸ヶ湯温泉」への経路で気になる箇所を
できる限り巡りました。
小学生の頃、高倉健主演の映画「八甲田山」で八甲田山雪中行軍での大量遭難を知り、
八甲田山雪中行軍資料館で基礎情報を学ぶことにしました。

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八甲田山雪中行軍遭難資料館
明治35年、緊迫する日露関係から「青森歩兵第五連隊」はロシアが厳冬期の八戸に
侵攻した場合を想定し、青森市から陸路で八甲田連峰を超えて三本木へ進軍できるか
否かを検証するため雪中行軍を計画したそうです。


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雪中行軍資料館のロケーション
正面に見えるのが八甲田連峰の北麓で、八甲田山と言う名の山は無いそうです。
この日の宿泊地「酸ヶ湯温泉」は八甲田山の丁度反対側の南麓に位置します。


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仮死状態で発見された後藤伍長の立像(レプリカ)
驚いたのは青森から田代(温泉)までの一泊行軍だけの計画だったため、まだ現地の
厳しさを知らなかった歩兵達にとっては温泉を楽しむような気楽さもあったそうです。

現代のような衛星通信手段が無かった時代。
予定日時になっても宿泊地の田代に到着しない第五連隊が大量遭難していることが
連隊本部では分からず、「どこかで野営しているのだろう?」と4日目になって
ようやく救援隊を派遣させたところ、5日目に腰まである雪中で立ったまま仮死状態
になった後藤房之助伍長を発見したそうです。

応急処置により10分後に蘇生した後藤伍長の口から、大量遭難になっていることが
判明し、遭難から6日目になって大規模な捜索が開始されました。


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雪中行軍を行った210名の英霊
210名のうち病気で引き返さざるを得なかった隊員などを除き199名もの犠牲者を
出す惨劇となったそうです。

明治35年1月23日夜半から遭難に遭い、1月28日からようやく大掛かりな捜索活動が
始まりましたが、結局、全ての遺体を収容できたのは5月28日だったそうです!

また、奇跡的生還できた17名のうち、四肢健全なのはたった3名。
他はいずれも重度の凍傷にかかり、入院治療中に6名が死去しました。


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210名の墓標が並ぶ幸畑墓苑
資料館の隣には明治36年に創設された幸畑陸軍墓地(幸畑墓苑)がありました。
士官10名の墓標と当時生存していた11名の墓碑、そして189名の墓標が整然と並びます。
手を合わせて後にしました。


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八甲田山雪中行軍資料館と幸畑墓苑
ここでこの後巡る、八甲田山の冬の厳しさを知ることが出来たのは良かったです。
豊かな自然が残っている意味、多様な動植物、奥入瀬渓流の理解につながりました。


一年ぶりの更新となりました。
昨年6月1日から住宅会社でデザイナーとして働き始めたタイミングの上、
この3泊4日の青森旅行は情報量が多すぎたため写真と情報整理に手がつけられず、
手軽なFacebook中心に活動していました。

今日で丁度1年が経ったことと、尊敬する石川淳さんから
「ブログ更新楽しみにしてしています」とメールをいただいたことから、
気を取り直して、青森旅行記をまずは完結させることにしました。


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【初夏の青森旅(その4)】シャガールの舞台背景画 [ ・東北エリア]

途切れ途切れで恐縮ですが、今年5月に行った青森1人旅の報告です。

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■シャガールのバレエ「アレコ」舞台背景画
20世紀を代表する画家の一人、マルク・シャガール(1887-1985)は、1942年に
亡命先のアメリカでバレエ「アレコ」の舞台装飾に取り組みました。
青森県立美術館は、全4幕からなるそのバレエの背景画の内、3点を収蔵しています。
1点の大きさは縦が約9m、横は約15m。
巨大な画面にシャガールの色彩への情熱がほとばしっています。


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シャガールと言われても特段詳しくありませんが、写真2枚目の熊は独特なので
僕でもどこかで見た記憶がありました。

作品説明を読むと、背景がにはシャガール自身も描かれていてこの劇団に所属する
女性と恋仲になったものの、その女性は他の団員と仲良くなってフラれてしまい
終いには相手の男性は亡くなってしまうそうです。

それらを背景画に描く方もどうかと思いますが、描かせて背景画として使って
しまう劇団と言うのも、現代に生きる自分には理解できかねます。
そんなだから、こうして唯一の作品として残されたのでしょうね(笑)


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【初夏の青森旅(その2)】ねぶたミュージアム「ワ・ラッセ」 [ ・東北エリア]

5月末に実行した青森一人旅初日に訪れた、青森ねぶたの展示交流施設「ワ・ラッセ」
のご紹介です。

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■女性ねぶた師 北村麻子さんのねぶた
前回放送のTBS「情熱大陸」で取り上げられたのが、唯一の女性ねぶた師である
北村麻子さんですが、情熱大陸を観て第6代名人の北村隆さんの実の娘さんだと
知りました。
二人の子供を身籠もった年も大変なねぶた製作をしていたと知り、とても驚きました。


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■コロナを退治する雷神
女性の神様電母が災いの元凶を鏡で見つけて、この雷神が成敗する様子を表現
しているそうです。
2020年からのコロナ禍で、ねぶた祭りが開催されないことでねぶたが作れないだけ
ではなく、文化が途絶えるかもしれないと言う危機感に迫られていたわけです。


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■北村 蓮明作
針金と和紙で作って明かりを灯したもので、いわば古来からある「提灯」なわけですが、
どれも圧倒的な造形美と彩色に息を飲みました。


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イメージ図を元に木材で基本の骨格を作った後は、針金と糸で立体を構成して
いくわけですが、一般の建築設計とはまるで思考方法が異なる気がしました。
(少なくとも自分にはできる気がしなかったですね…。)


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■内部の構造
木造の躯体部分は見せる必要が無いとは言え、針金の線で三次元の面を構成する
感覚がすごいです。


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■現役ねぶた師による一連のねぶた作品
旅行計画を立てながらの旅でしたから、当初は立ち寄る予定が無かった「ワ・ラッセ」
でしたが、思いきって来て良かったです。

見学時間は1〜2時間程度、見込んでおけば大丈夫だと思いますから、青森駅エリアに
お越しになった際は、立ち寄られることをお勧めします。


次回は、2日目の午前中に訪れた「青森県立美術館」をご紹介する予定です。


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【初夏の青森旅(その1)】青森市内と陸奥湾 [ ・東北エリア]

6月から住宅会社の設計デザイン職として採用が決まったことで、約3週間のまとまった
自由時間を得ることができました。

「せっかくだからどこか行きたいところへ行ってきたら?」と妻が促してくれたため、
確かにそうだな〜!と思い、5月末と言う時期を考えると真っ先に浮かんだのが、
青森県の酸ヶ湯温泉と奥入瀬渓流でした。

早速、交通手段の検討を始めて、飛行機、マイカー、バス、鉄道で調べてみたところ、
東海道新幹線+青森新幹線乗り継ぎによるレール&レンタカーで各地を巡るのが
一番自由度が高いと思い、鉄道、駅レンタカー、宿の宿泊日程を確定するため、
最寄りのJTBカウンターへ。

こうして、新幹線と宿泊日程を確定させた後で、細かな行動の検討を行い、旅行計画を
策定していきました。

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■青森市内の地元スーパーにて
浜松駅で8時台前半のひかり号に乗車すると、東京駅で青森新幹線に乗り継いで
新青森駅を降りたのは午後1時半。
早速、駅レンタカーでレンタカーを借りると、まず最初に向かったのは観光地では
なくて地元のスーパーマーケット。

スーパーに行くと、地元の方の暮らしと言うか食生活が何となく分かるからです。

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■生ほっけ198円
生のホヤとかほっけと言うのが、青森らしいと思いませんか?


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■青森駅周辺
スーパーマーケットを後にすると、まずは青森駅周辺のビジネスホテルにチェックイン。
初日は移動に半日費やしたため、青森駅周辺を丹念に散策することにしました。

最初に向かったのは、JR青森駅に隣接するA-FACTORYと言う商業施設。


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着いて最初に食べた海鮮がハズレだったため、A-FACTORY内でアップルパイを購入。
これが意外に美味しかったので、以後、あちらこちらでアップルパイを食べまくる
ことになりました(笑)


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■A-FACTORY内観
ここで夕方から夜までの行動計画を策定し、ホテルに戻るまでの散策経路を考え
ました。


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■青森港と青森ベイブリッジ
北海道は何度も訪れたことはありますが、本州最北端の青森県は初めてなので、
陸奥湾を前にした時は気持ちが昂りました。


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■青森港とその向こうに広がる陸奥湾
写真左側に見える黄色の船体の船は、青函連絡船の八甲田丸を利用した鉄道博物館
として利用されているそうです。


次回は、青森ねぶた祭り博物館の「ねぶたの家 ラ・ワッセ」を紹介致します。


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