「(名古屋市)徳川町の家」訪問 [■建築探訪]
plusgateさんこと名古屋の加門建築設計室設計による住宅「徳川町の家」が
オープンハウスをされると言うことで、2年以上ぶりに見学させていただきました。
■「徳川町の家」南面からの外部見上げ
写真手前に写っているのが、お施主さんのご実家で、その家の「離れ」と言う扱いです。
ご覧のようにご実家(母屋)とはとても近接しており、南面の採光は殆ど期待できない条件
の中での計画だったそうです。
■「徳川町の家」南面と玄関へのアクセス
家(母屋)と家(隣家)との隙間を通って、 「離れ」にアクセスするわけですが、
厳しいのは採光だけではありません。
材料の搬入は人力になりますし、上棟の際もクレーンは使用できませんから、
工事の効率が悪いため、どうしても直接経費が高くなります。
それでも、このように条件が限定的な場合は良いところが明確ですから、
良い部分を最大限に活かすことになるわけで、plusさんの思考が導き出した
答えがこのように結実しました。
■2階南面の吹抜けとキャットウォーク
限られた空間を有効に活用するため、スキップフロアを巧みに採用し、空間を連続
させることで色々な空間を産み出しています。
吹き抜けには家族の一員である愛猫が楽しく遊べるよう、足場とキャットウォークを
設けていました。
しかも、猫が年老いてジャンプする力が落ちた時のことまで考えているとのことで、
この考え方は参考になりました。
■1.5階から2階を見る
スキップフロアとはご覧のように、本来同一レベルとなる空間に段差を設ける手法ですが、
基本的には傾斜敷地に採用するのが一般的。
それを敢えてフラットな敷地に採用することで、床面積と多様な空間を紡ぎ出しています。
完成したものを見れば、何でもないように感じるかもしれませんが、いざ違和感なく使用できる
ように計画するとなると中々容易ではないと思います。
■オマケ
猫専用の出入り口。
本来は室内建具用の製品のようですが、それを外部との出入り口として使用したそうです。
丁度僕も新規の相談をいただいたところですから、ここで新たに充電をし、クライアントの
ハートをわしづかみするような提案をしたいと思います。
ご来場ありがとうございました。
丁寧に解説して頂き、恐縮です。
充電して頂けたようで何よりです。
新規計画、楽しみにしております^^
by plusgate (2016-02-15 16:12)
●jun-arさん、Ujiki.oOさん、今造ROWINGTEAMさん、AKIさん
nice、ありがとうございます。
●plusgateさん
この記事を読まれた方の参考になればと思っています。
体験していない方には何が凄いのかサッパリわからないですからね。
新規計画は今週末に初回の打合せですが、さて任せていただけることに
なるかのでしょうか?(笑)
by 浜松自宅カフェ (2016-02-15 18:09)
●andy777さん、剛力ラブさん、banpeiyuさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2016-02-16 20:18)
●brightnessさん、たあさんさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2016-02-17 18:53)