2期工事完成＆引渡し

今年４月に着工した「ビオトープのある研究所」の2期工事が終わり、消防検査を
皮切りに指定確認検査機関による建築基準法の検査、景観条例の検査、都市計画法
の検査を受けて、後は検査済証を待つばかりとなりました。

当初の契約通り、9月30日に施工者から発注者にお引渡しとなりました。


■東側の外観
クライアントの企業は、主にB to B製品を製造販売するメーカーですが、自社
では工場を持たない、いわゆるファブレスメーカーです。

研究開発により独自技術でパテントを押さえ、製造は周囲にある製造企業に委託
する技術先端型経営を得意とされています。

ここでは書けませんが、国内外の錚々たる企業へ納入されていて、まだまだ発展
の伸び代がありその一端を担わせていただきました。



■1期の研究所から2期の建物へのアプローチ
豊かな自然のビオトープに囲まれた研究所は、技術者がクリエイティブな
仕事をしてもらうためのもので、最初にお話を伺った際に直感で思ったのは
「ビオトープの役割はニュートンの林檎だな！」でした。



■中廊下越しに見るエントランスホール
中廊下の両側には、大きな試験室が配置されていて、顧客企業の課題を
解決するソリューション提案と実証試験をして、性能を確認してもらう
そうです。



■試験室（大）
浜松市郊外の立地のため、浜松らしい茶園の景色が前面に広がっています。



■女性用トイレ
1期の研究所で提案したトイレのインテリアがとても好評で、今回もほぼ
そのまま採用となりました。1期工事の時はトイレにおけるすべての要素を
決定するまでに5回に分けて提案をして決めていただいただけにその
プロセスが間違っていなかったと安堵しました。

今回変更したのは、洗面カウンターの色と床タイルの目地色程度。


以上は来客向けのパブリックゾーンで紹介できるのはここまで。



お引渡しの後は、設備各社や建築会社による取扱い説明です。

働く建築として、これから多くの価値を産み出して地域の発展に寄与して
いただけたら、携わった者としてこれ以上嬉しいことはありませんね。