「小沢渡の家」のオープンハウス見学 [■建築探訪]
ブログを通じて親しくなった、ご存じ名古屋の建築家、plusgateさんが浜松で初めて手掛けた、
小沢渡の家のオープンハウスを見学させていただきました。
■新プロジェクト スパシアルアート・コンセプトハウス「小沢渡の家」
ファサード(正面)には、加門さんらしさが出ていて、挑戦的な面構えをしています。
彼の実作を拝見するのは今回で3回目になりますが、「今回も意欲作だなぁ」と感じました。
うーん、流石です!
■玄関を入るとまず目に飛び込んでくる鉄骨のらせん階段
そこかしこに見どころを用意してあるのが心憎い。
クリエイターとして「クライアントを楽しませよう、喜ばせよう」という愛情が感じられました。
友人だからとか言うことは関係なく、同じ職能をもった人間として思ったことを思った通りに
述べているつもりですから、これをお読みになって「そういうものか?」と思われた方は是非一度、
設計の専門家が創る空間を体験していただきたいと思います。
さて、加門君には直接言っていないのですが、かなり考えさせられた空間があります。
■2階バスルームの前室となる洗面室(洗面、脱衣、洗濯、トイレの一体空間)
「高級ホテルなんかによくあるインテリアだよね?」と言ってしまえばそれまでですが、
自分の中ではなかなか消化できなかったところが実はココでした。
ユーザーから見れば当然アリなんですが、「提案する側の立場で考えて」という意味で、
僕としてはかなり衝撃を受けた空間構成とだけ言っておきます(笑)
それと何気に気に入っているのがココ。
■1階トイレの手洗い
「何よ、水回りばかりじゃん?」と言わないでね。
その他の空間は上記リンク先でも閲覧できますし、実際に見学に行かれればもっとも触れる
はずですから、僕はニッチな空間を中心にレポートさせていただいています。
■今回の記事の意図
今回、スパシアルアートさんとplusgateさんのご厚意で身内のように迎えていただき、
お陰様でゆっくりと見学させていただくことができました。
しかし、意匠やプランは、発注者と設計者によって紡ぎ出されるものですから、
経緯を詳しく知らない僕などがとやかく言うものではないと思っています。
ですから、実際その空間に身を置いて、設計者が考えたことや意図したことを想像し、
「僕だったらどうしただろうか?」と言うことを自問自答し、お礼のつもりでこの記事を
書かせていただきました。
このような機会を設けていただいたことに感謝し、改めて精進に励みたいと思った次第です。
知立の家、訪問 [■建築探訪]
いつもnice&コメントを入れてくれる、名古屋のセンス溢れる建築家plusgateさんによる
『知立の家』のオープンハウスにお邪魔してきました。
和室の地窓が良い感じでしょ?
全国エコポイント研修行脚の前日なのに、解説資料が手つかずの状態でしたが、
「4時間だけ!」と決めて一路、知立の現場へ(笑)
設計センスを磨くには、とにかく良いものを見て肌で感じるしかないですからね。
建築の場合、写真だけで見ても絶対駄目で空気感とか雰囲気というのは本当の意味では
分からないのです。
リビングからの外の眺めだったり、階段を上り下りする時に視界がどう展開するかは
図面からだけではわからないし、計画地の空気だったり空の広さなど実際にその場に身を置いて
みなくては価値が伝わらないから。
はるばる遠方からひなたカフェにいらっしゃる方にはそういうお客様が多いような気がします。
既製品ではないデザイナーが考えた空間に直接触れたお客様が、後々クリエィティブな建築を
建てるきっかけになったら嬉しいですね。
さて、肝心の知立の家です。
■玄関ホール兼バイク(自転車)置き場
同じサイクリストとして非常に共感できる空間でした。
ストレスなく屋内の眺められる場所にバイクを入れられるようにしたいですからね。
オーナーは玄関も自動ドアにしたかったそうですが、さすがに僕はそれは考えなかったなー。
土間に置いた御影石の沓脱(くつぬぎ)石が、完成したばかりの建築に重みを与えてくれます。
沓脱石は奥様がブーツを履きやすいように置かれたようですが、なかなか良いチョイスですよね。
最後の画像は2階のリビングにあるロフトからの見下ろし。
うちの子供達を連れてきていたら大喜びだったでしょうね~♪
2階のLDKは畳敷きの小上がりに掘りごたつを作り、ダイニングとしているのですが、
そのアイディアがとてもウケたようです。
(画像は辞めておきます)
いずれにしてもコストパフォーマンスが高い住宅だと思いましたし、とても良い刺激をいただき
やはり行って良かったと思います。
お昼ご飯にもお付き合いいただき本当に感謝です。
【お薦め】子供と行きたい『安曇野ちひろ美術館』 [■建築探訪]
この土曜日、長野県 北安曇郡 松川村にある『安曇野ちひろ美術館』を訪れました。
■エントランス夜景(17時の閉館直後)
最初に訪れたのは今から11年前の1999年10月末。僕らにまだ子供がいない頃でした。
前回は内藤廣さん設計による建築見学が最大の目的でしたが、その後、二人の子供に恵まれ、
娘達が絵本を楽しむことができる年齢になったため、絵本美術館として楽しむことと
紅葉のこの時期を狙って再訪したわけです。
今回は1泊で安曇野と松本を回った旅でしたが、今回の記事は安曇野ちひろ美術館を建築の
写真中心でご紹介したいと思います。
本美術館は冬期(12/1~2/28)は休館するのですが、今年は12/19まで開館している
ようですから、是非今後のご旅行のご参考にしていただけたら。