薪ストーブ専門「伝兵衛堂」さんの自宅見学会 [■建築探訪]
浜松市南区飯田町に「伝兵衛堂」さんと言う薪ストーブ専門のお店があります。
■LIFE STYLE SELECT SHOP 伝兵衛堂
薪ストーブでは有名なショップですから、これまでも何かと耳にしてはいたのですが、
伺うのは今回が初めてでした。
■「伝兵衛堂」店内の様子
ライフスタイルショップと銘打つだけあって、単なる薪ストーブのお店ではなく、
ウッディーでナチュラルな生活を好まれる方が欲しくなるようなものばかり(笑)
ひなたCAFEのランチメニューで一番人気「ストウブ鍋のハンバーグランチ」で
使用している、仏・ストウブ社の鋳物ホーロー鍋も販売されていました〜♪
で、今回見学させていただいたのは、このこだわりショップを経営されている
オーナーさんのご自宅です。
■「伝兵衛堂」オーナーT邸
僕自身はオーナーと直接面識はありませんでしたが、設計を担当された
Kamaplan architectsさんよりお誘いいただいたのが最初でした。
さらに偶然が重なるもので、私のBlogにコメントをいただく、ベース・ワイさんが
コンクリート基礎工事を担当されたとのことで、ベース・ワイの金原さんからも招待を
いただきました。
また、伝兵衛堂さんは建築屋さんと仕事することが多いため、見学者の半数が
建築関係者の方だったようです。
実際、僕もゆめ工房さんや山岡君と一緒でしたしね(^_^)v
さてさて、、、
このようなオーナーさんが建てる住まいとは一体どんな風でしょうか?
早速、見せていただきましょう!
■玄関ポーチ
伊・ビアンキのロードバイクがさり気なく置かれています。
ハンドルバーの形状からするとローディーではなく、トライアスリートかなと
思って質問してみるとかなり本格的にされている様子で、年内にあと3〜4回の
大会に参戦されるようです。
■ダイニング
吹き抜けを通して、2階とロフト階に暖気を届け、重力換気をしようと
しているようですね。
■リビング
この住宅にはナント、タイプが異なる4台の薪ストーブが設置されていて、
リビングにはビルトインタイプの薪ストーブが納まっています。
■ダイニングの薪ストーブ
スミマセン、タイプは不明です。
床面には丸くカットされたガラスで保護されています。
煙突は2重断熱構造になっているため、壁面の遮熱対策は不要とのこと。
■ キッチンのクッキング用ストーブ
左側に見切れているのは、タイル貼りのキッチンカウンターです。
これでひなたパンや天然酵母のピザを焼いたりしたら、さぞ美味しい
でしょうね〜(@_@;)
ストーブの中では当然、本物の薪が燃えていますよ♪
柔らかい暖かさは本当に憧れます。
さて、2階に上がってみましょう。
■段板にJパネルを使用した階段
2階からロフト階へ上がる階段です。
階高を抑え、緩勾配に設定された階段は上りやすく、圧迫感も感じられません。
左側に見える縦格子は、ダイニングの吹き抜けに面していて暖気はここから
2階、ロフト階に導かれます。
■2階階段の裏側から
目線が抜けて気持ち良いですね!
設計中の「Yさんの家」と殆ど同じ動線になるため、皆で
「Yさんちは丁度、こんな風だよね〜!」
とイメージの共有もできちゃいました(笑)
これ何だかわかりますか?
いわゆる「柱のキ〜ズはおととしの〜♪」だと言うことはすぐに判ると思いますが、
「英輔10才」とあるのが、この住まいのオーナーなのだそうです。
この土地はオーナーの祖父の台から住み続けておられるそうで、子供時代を過ごした
思い出の家の柱を保存したそうですが、何だか良い話じゃないですか?
新たにオーナーのお子様達の成長の記録もこの柱に刻まれるのでしょう!
見学後は、Yさんの家を施工する工務店さんと喫茶店で2時間みっちり打合せ。
国交省によるゼロエネ住宅推進補助事業への提案書を作成するため、plusgateさんに検討を
お願いしたQ値計算書を元に、Q値目標を決める作戦会議。
申請する補助金額を算定するために、壁や屋根、床の断熱構造についてアイディアを
出し合いました。
楽しく気持ち良い住まいを見学させていただき、新しいプロジェクトの打合せもでき
とっても濃密な一日となりました!
常滑市「飛香台の家」訪問 [■建築探訪]
コメント覧では常連のplusgateこと加門さんのご好意により、愛知県常滑市で行なわれた
「飛香台の家」のオープンハウスを見学させていただきました。
初夏を思わせる暖かな陽気に、花粉がバンバン飛び散っていて辛かったですが、
インテリア、雑貨好きな友人も「行きたい!観たい!」と言うことで、交通費折半できますから
今シーズン最後の味噌煮込みうどんとセットでドライブがてら遊びに行ってきました。
■飛香台の家
僕目線の切り口で加門さんの作品を表現することが、オープンハウスを見せていただいた
ご好意に対するお礼だと思っていますから、そんな視点でお読みいただけたらと思います。
(ファイバーシングル材の「屋根の質感と造形が美しいなぁ」と思って撮影しました)
シンプルモダンな意匠を得意とする加門さんにしては珍しい切り妻屋根の家。
今、難しい案件に取組んでいることもあり、発想の転換を図るためにも、
別の人が考えた建築に触れるのはとても良い刺激になりますね。
■計画地のロケーション
建築の設計は、施主の要望だけでなく計画地周囲の条件を読み解くことから始まります。
何社もの提案の中から、加門さんの提案が選ばれたのは計画地の条件を最も活かした
提案をされたからだそうです。
ノウハウの部分もありますから、僕がここで説明することは差し控えますが、
その提案をしたのは提案に参加した建築会社の中では加門さんだけだったようです。
そんな話を、実際にその空間に身をおきながら、直接設計者の口から直接聞けるのが
オープンハウスの良いところ。
これから家作りをされる方は、モノを見るだけでなく、設計者や監督の思いや考えを
聞ける場として、オープンハウスを上手く活用されると良いと思います。
コレが見たかった~!
二次元の写真だけではわからないのが建築なんですね。
大学の建築の恩師である志水先生からは幾つもの教えを受けましたが、
「新建築に掲載された建築作品を見るためだけに、JRに幾ら支払ったことか!」
この意味は、建築はその場に身を置かなければわからないと言うことです。
これをお料理の味に置き替えると、
「料理評論家の文章を幾ら読んだところで、食べてみなければわからない!」
と言うことですね。
そのため、僕が家作りの相談を受けると、予算を決めることと、
たくさんの住宅雑誌で色々な建築を見て、実際の住空間も体験して下さい!
とアドバイスしています。
それらを重ねることで、住み手である自分達が楽しくて、気持ち良い建築がわかってきます。
すると、施主の権利と義務である、判断し決断することが可能になります。
これは自分の中に判断のモノサシを作る行為と言えばわかりやすいでしょうか?
■全景
一部未完成のところもありますが、完成写真はプロのカメラマンのお仕事ですから、
最終の仕上がりが気になる方は、plusgateさんのHPが更新されるのを
お待ちいただければと思います。
【オマケ】
オープンハウスには、完成した住宅やこれから竣工、着工する案件の模型が
たくさん置かれていました。
くどいようですが、その設計事務所や建築会社がどういう想いで家を設計し、
家作りを考えているかといことに、直接触れることができる貴重な機会として、
オープンハウスを上手く活用いただけたらと思います。
そんな、「常に開いているオープンハウスを浜松に!」と思って企画し、創ったのが、
何を隠そうひなたCAFEに込めた僕の想いなんです(^_^)v
常に開いていると言いながら、「平日の週3日だけで、しかも完全予約制でしょ?」
とは言わないで~(T_T)
先日の経営会議で決まったことですが、近々、完全予約制は解除になりますから(^_^;)
もくもくまつり2011木の住まいデザインコンクール受賞住宅 [■建築探訪]
仕事関係の友人が2010年に渾身の想いで建てられたご自慢の住まいを、先日やっと拝見
させていただくことができました♪
・・・と言っても単なる住宅見学ではなく、オーナーが気の置けない仲間と不定期で開催している
BBQパーティーに参加させていただきながら。
■2010年竣工のT氏邸(浜松市)
外壁はモルタル左官仕上げ。
西側外壁面には「玄関の木戸」と木製の「表札」「郵便受け」のみ。
アプローチにはコンクリート製のスロープを設け、誰でも使えるユニバーサルデザイン
に配慮しています。
■もくもくまつり2011 木の住まい デザインコンクール優秀賞
この写真は、オーナーであるTOMATONIAことTk氏のBlogからお借りしました。
詳しい建築の経緯などはこちらをご覧下さい。
この年は最優秀賞がなく、3点の優秀賞が選ばれたそうです。
正方形平面に方形(ほうぎょう)の屋根は軒の出を大きくとり、敢えて雨樋を設けないで
日本刀のような研ぎ澄まされた美しい屋根を醸しています。
掃き出し窓にはペアガラスを仕込んだ木製建具を採用し、障子だけで光をコントロールを
しています。
これについて施主のT氏が、
「カーテンを使用しないという価値観を教えてもらった!」
と感慨深げに述べていたのが印象的でした。
また、掃き出しの木製建具のための設計者の細かな配慮にも驚きました。
アルミサッシに比べて剛性の足りない木製建具では、下框の背(せい:高さのこと)を
大きくせざるを得ないのですがそれだと野暮ったくなってしまう。
そのため、レールを床面より下げ、ガラスの下端を床面に合わせることでシンプルに
見せているそうです\(◎o◎)/
掃出しから出入りする歳に足を取られるため、「歩き難いなぁ・・・」と感じていたのですが、
木製建具だから「雨仕舞い(あまじまい)を考慮して、建具を落とし込んでいるのだろう?」と
思う程度でしたが、実は意匠面での配慮の方が大きかったのですね。
■リビングダイニング
このインテリアに心を揺さぶられるのは、扇状に架けられた垂木(たるき)をあらわしに
しているからでしょう。
あらかじめ写真では拝見していましたが、実際にその場に立つと何とも良い感じでした。
この小規模ながら研ぎ澄まされた空間の設計者は、㈱長谷守保建築計画。
僕も参加している浜松セントラルパーク構想を考える会の代表者でもあります。
ちなみに、テレビを観ているのは我が家の長女です(*^_^*)
■浜松の若きクリエイターとのBBQパーティー
オーナーのTk氏の他、皮革職人のTk氏、外構建築プランナーのTn氏、
コピーライターのTy氏のご家族が参加。
僕以外は30歳代の若きクリエイターばかりで、ちょっと場違いではもありましたけど、
邪魔者扱いされないで楽しめたと思います。
BBQパーティーでしたが、我が家はいつもの焼き鳥を持参し、炭火で焼いてお出ししたところ、
「美味しい!」
「クレイジーソルトやブラックペッパーを使うとは・・・」
ととても喜んでいただけました。
■家人と来客を迎える親子の向日葵(ひまわり)
オーナーであるTk氏が植えた、向日葵。
日常のお世話は隣地に住まわれているご両親だそうですが、夏らしくて良いですよね!
こんなヒマワリらしいヒマワリを久しく見ていなかったため、小学生の頃、祖母の庭に
植えたヒマワリのことを思い出しました。
とても楽しかったので、また呼んでもらえたらノコノコと出掛けたいと思います(笑)
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム [■建築探訪]
東京へ帰省中だった家族とJR登戸駅で落ち合って、2011年9月3日にオープンした
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアムに行ってきました。
設計者は日本設計、施工者は大成建設。
川崎市が土地を用意し、藤子プロと奥様の藤本正子さんが建築物を提供したそうです。
一日4回の入場時間が定められていて、一日の利用者は2,000人限定。
年間で50万人の利用を想定していたそうですが、開館一年目にして目標を達成したようです。
■ミュージアムのファサード(正面)デザイン
この印象的なガラスファサードのサッシュのデザインは、漫画「ドラえもん」第1話のコマ割りを
モチーフにしているそうです。
こんな感じで建築の各部に藤子・F・不二雄ワールドのエッセンスが詰まっていて
外構、建築、展示、カフェのすべてで楽しませてくれます。
■緑豊かなエントランスゾーン
初回の入場タイムである10時の回を予約できたため、僕は浜松発7:50のひかりに乗り、
品川経由でJR登戸駅へ向かいました。
妻と子供は世田谷の実家から小田急線で登戸駅へ向かい、9:45に駅で落ち合い、
タクシーに乗り込み10時ジャストにエントランスへ。
緑豊かな生田緑地の斜面を活かした計画がなされており、エントランスゾーンも緑豊かに
計画されていて、期待に胸が躍ります。
■入場待ちの列
入場は30名づつ行なわれます。
理由は施設の利用説明と音声案内システムである、「おはなしデンワ」を受け取る
ためですが、小さな子供が多いため安全を最優先に考えてのことだと思います。
ここから先の展示ゾーンの殆どは撮影禁止になっているため、画像はありませんが、
あまり知られていない作品なども目にすることができますし、手書き原稿に書かれた
指示メモなどもあり、是非、ご自分の目で確かめていただけたらと思います。
藤子・F氏のご家族が父親としての氏を語る映像があるのですが、
お嬢様(長女は僕と同年齢でした)達にとってどのような父親だったかを知ることもでき、
同じように娘を持つ父親としては中々感慨深いものがありましたね~。
大人のTSUTAYA 『代官山 蔦谷書店』(後編) [■建築探訪]
経済的にも時間的にも余裕のある団塊世代を対象として、2011年12月にオープンした
おとなのTSUTAYA『代官山 蔦谷書店』を核とした複合施設「代官山 T-SITE」の続きです。
今回はT-SITEの奥側にある、『GARDEN』を中心にランドスケープなどを軽くご紹介します。
■“T”の字をモチーフにデザインされた蔦谷書店の外壁
インターネット配信の普及により、わざわざ外出しなくてもビデオや映画を観ることができる
時代のリアル店舗を模索し形にしたのが、この『代官山 蔦谷書店』と言うお店の形態。
インターネット販売は、店頭に並べなくても倉庫の中のモノまで売ることができるわけで、
リアル店舗でこれに対抗するには、やはり「ないものはない」ようにするしかない。
通常、リアル店舗では流通するDVDの10%程度しか店頭に並べることができないため、
ターゲットである団塊世代がティーンエイジの頃に観た映画を観たくても、DVD化されていない
ということがあったわけです。
そこで古い作品もすべてデジタル化してHDDに保存し、注文があったタイトルを
15分程でDVDに焼いてその場で渡してくれるそうです。
待っている間に店内のスタバでコーヒーを飲んだり、気になるビジネス書に目を通したりと、
自由に過ごすことができる空間になっているのですねー♪
そう言ったハードに加え、マンサービスも充実させているのが『蔦谷書店』の特徴です。
例えば、僕がホームシアターを楽しむ際、TSUTAYAのDVDレンタルを利用するのですが、
困るのは探しているDVDタイトルが見つからない場合。
聞きたくても店員さんがいないことが多く、ウロウロすることが多いのです(ーー;)
こういうことがあるだけでも、店舗に足を運ぶことを躊躇してしまうわけですが、各ゾーンに
専任のコンシェルジュを配置することで、快適にコンテンツが選べるような極め細やかな
サービスを提供してくれるわけですねー。
それもこれも、人がわざわざそこに行きたくなるためのものであり、そこに行きたくなる
仕掛けを用意してくれています。
それが気持良いランドスケープであり、魅力的な店舗、きめ細かなサービスなんでしょう♪
大人のTSUTAYA 『代官山 蔦谷書店』(前編) [■建築探訪]
本、映画、音楽、喫茶という文化を、誰でも気軽に楽しむための店、TSUTAYA。
そのTSUTAYAを企画運営する会社が、カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社、
通称、CCCだということをご存知な方は少ないかも~。
つまり、「文化のコンビニエンスストアをFCで展開する」と言う企業目的そのものが、
企業名に表現されているわけです。
TSUTAYAでCD、DVD、書籍をレンタルする際は、Tポイントカードという会員カードの
登録が必要なのですが、2012年1月現在、全人口の30%、20歳代では64%以上が
保有しているそうです。
一方、時間的にゆとりのある60歳以上では保有率10%に留まっている。
そこで50歳以上の成熟した時間にもお金にも余裕のある大人を「プレミアエイジ」として
位置づけ、「プレミアエイジを対象にTSUTAYAを作るとこうなる!」と言うモデル店舗が、
代官山 蔦谷書店をメインとした、代官山T-SITEなのです。
■代官山 蔦谷書店 ※「代官山T-SITE」は、「蔦谷書店」と「GARDEN」の2ゾーンから成っています。
「T」をモチーフにしてデザインされたGRC(ガラス繊維補強コンクリート)を用いた外壁。
CCC内で当初、「代官山プロジェクト」と呼ばれていたこのプロジェクトは、2010年に80以上の
建築設計事務所に呼びかけ、一次審査を通過した11の基本設計案から建築家を選定し、「T」の
文字をモチーフにした印象的なファサードを提案したクライン ダイサム アーキテクツに決定。
RIA(アール・アイ・エイ)を共同設計者としてこの印象的な外観が実現したそうです。
OMソーラー本社「地球のたまご」訪問記(後編) [■建築探訪]
OMソーラー㈱の本社兼、研究施設「地球のたまご」訪問記事の続きです。
今回は敷地のランドスケープを中心にレポートします。
■コリドールからデッキテラスに出たところ
雨が上がったばかりでしたから、乾燥した冬の景色ではなく生命の息づかいが聞こえるようです。
■元養鰻池を利用した池
池の右側は浜名湖のため「浜名湖とつながっていますか?」と質問しました。
残念ながら敷地内の排水施設になるため流せないため、浜名湖の魚類は生息していませんが、
都田川水系の在来種であるメダカやフナ、水生植物を採取してこの土地本来の自然環境を
保護しているそうです。
(単純に植栽を施したり池を作れば良いと言うわけではないのですよね)
汚水などは合併槽で浄化した後、水質を浄化する池を通して汚水中の栄養分を葦に吸収させ、
この池に流入させています。
佐鳴湖でも水質浄化のため、この手法を採り入れていますね。
■池越しに見る「地球のたまご」
完成から8年近く経ち、良い感じになっています。
今回の訪問は真冬ですから殺風景に映りますが、初春、初夏、盛夏、初秋と季節が進むに
つれて景色が大きく変化する様子が日々楽しめるでしょう。
やはり水辺があると自然が豊かで良いなぁ~\(^o^)/
OMソーラー社屋「地球のたまご」訪問記(前編) [■建築探訪]
7年の構想期間を経て2004年5月に浜名湖湖畔に完成した、OMソーラー本社
「地球のたまご」をやっと訪問することができました~♪
■エントランスのガラス戸
遊び心いっぱいですね~♪
さっそく子供達はテンション上がりまくっていました(笑)
「地球のたまご」の存在は、日経アーキテクチュアか何かの記事で知ったのですが
これまで訪問する機会がありませんでした。
しかし、、、
OMソーラー㈱情報企画部の村田さんがひなたCAFEにランチのためにご来店下さり、
早速お願いし、家族全員で見学に伺った次第です。
今回、村田さんがひなたCAFEを知った切っ掛けは、K-MIX(FM静岡)の音楽プログラム
「キンカ,ウィズ・ア・ヨォンのかばみみ」でおなじみのシンガーソングライター・キンカさんからの
ご紹介だと言うのです。
早速、facebook経由でキンカさんにお礼申し上げましたよ~(笑)
お薦めです!『メイキング・オブ・東京スカイツリー』 [■建築探訪]
お台場の日本科学未来館1階で開催中のメイキング・オブ・東京スカイツリーを見て
きました。
■エントラスホールの大広告
撮影が禁止されているものが多いのであまり画像では紹介できませんが
お薦めです。
一般の方にもわかりやすい展示内容で、来場者の状況を見ると小学4年生から
楽しみながら、学べると思います。(僕も長女と来たかった・・・)
例えば・・・
建設中ビルの上で活躍するタワークレーンの不思議
最後に一番上にいるクレーンはどうやって降りてくるのか?
段々と小さいクレーンに変えて、最後は人が持てる大きさに分解できるクレーン
にして降ろします。
その他、クレーンの運転席からの映像を3Dで観ることができるのですが、
本当にクレーンに乗っているようでクラクラしてきたり。
個人的に驚いたのは、東京スカイツリー建設のために開発した、クレーンが風に
あおられて作業性を落とさないための装置。
600m上空では常に強い風が吹いているわけで、楊重する際はワイヤーが
あおられて作業性は悪いし危険です。
いままでこの装置なしで高所楊重作業をしていたのが信じられないくらい。
メイキング・オブ・東京スカイツリーは企画展示ですが、常設展も侮れません!
■常設展示ホールの吹抜け
とーてもお金がかかっていますねー。
だけどたくさんの子供がいて、大人も楽しみながら学習できる施設になって
いますからこういう箱モノならOKだと思います。
そんな中、僕が気に入った展示を2点ほどご紹介します。
■超伝導体の実験
でんじろう先生のような方が超伝導物質の特性を実験で見せてくれます。
-196℃の液体窒素で冷却した超伝導物質の特性がどうかわるか?
特にピン止め効果について知らなかったため、とっても驚きました(笑)
後ろにいた外人さん達も大喜びしていました。
そしてもう一つはコレ
■H-ⅡAロケットのメインエンジン
中学生の頃、田宮のスペースシャトル模型を作り、メカニズムの解説文も
読んでいましたから、これを見てある程度は仕組みがわかりました(笑)
会場にはたくさんの解説員(おそらくボランティア)がいますから、詳しく
聞くこともできます。
写真には撮っていませんが、放射線を間接的に見ることができる
霧箱(きりばこ)も展示されており、なぜ見ることができるのかを教えて
もらいました。
マンガ『20世紀少年』のドンキーのように、科学好きだった子供の頃を
思い出しました。
今度、「電磁石を作って子供達を驚かせてあげようかな~?」などと
イタズラ心が湧いてきてあらためて純真無垢だった子供時代を思い出して
しまいましたけど、それにしても暑かった~(+_+)
スマートシティを目指す『柏の葉キャンパスシティ』 [■建築探訪]
原発に依存しない社会のあり方として、電力エネルギーの効率的に使う
スマートグリッドやスマートシティが話題になっていますが、先週火曜の
報道ステーションでスマートシティ事例として柏の葉キャンパスシティが
紹介されました。
スマートグリッドを簡単に説明するのは難しいですが、敢えて言うなら
電力における発送電や利用を地域単位でチェックし効率的に利用する
システムのこと。
従来の電力供給は、電力会社が電気の工場(発電所)を作り、発電した
大量の電力を送電網を使って各需要家に送電するものですが、電気は送電
によりロスが発生しますから発電と消費地は近いほどエネルギーが効率的に
利用できることなります。
それが最近は、太陽電池の他、コジェネレーション(熱電供給)システム
などで、住宅や工場が発電をするようになったため、遠隔地で発電した電気を
使うよりも近くで生産された電気を街単位でコントロールすることで
電力エネルギーの効率化を目指す仕組みがスマートグリッドの考え方です。
スマートシティとは、スマートグリッドの考え方を採り入れた新しい街づくり
であり、現在各地で実証実験の取組みが始まっています。
今回見学した柏の葉キャンパスシティもその一つ。
■柏の葉キャンパスシティ二番街(147街区)供用部 俯瞰