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ある日の浜自カフェ(東京から来た男達) [ ・ある日のひなたCAFE]

何気に人気の「ある日の浜自カフェシリーズ」第3弾
今回は知っている人にしかわからない、かなりニッチなネタです。
知らない人にはまったく意味不明でしょうけど、今回も妄想全開で行きま~す

少々長いので、台詞を読んでもピンと来ない方は是非、読み飛ばして下さい<(_ _)>



そのお客が浜自カフェに立ち寄ったのは、日曜日の黄昏(たそがれ)時の事だった。
日曜を定休日にしている浜自カフェではあるが、常連の北村拓也の予約が入っていたため、
午後だけ特別にオープンしていたからだ。

 

新作の映画が大ヒットしたことに安堵し、久々に浜松の実家に帰省した北村拓也は、
浜名湖で釣りをし、海でサーフィンを楽しみ、子供達とウミガメの放流会に参加し、
都内にある自宅へと帰っていったばかりだった。

そんな浜自カフェの駐車場に、一台のウイングロードが滑り込むように入ったと同時に、
3人の若者が降りてきた。

 

 

「せんぱーーーい!カフェ、まだオープンしているみたいッス♪」

 

「良かったー。飯野が出掛けにノロノロしているから焦ったよ・・・。」

 

「そうじゃなくて、かーちゃんが『あべさ~ん、もっとゆっくりしていきなさいよぉ』って
 言っていたからでしょう?僕のせいにしないで下さいッス

 

「そうよぉ、阿部君。飯野君のお母さんにデレデレしちゃって

 

「ゆ、優ちゃ~ん!そりゃ、あんまりだよ・・・

 

「あれー?だけど、せんぱーい。もしかしてもう終わりかもッス」

車のナンバープレートを見た浜自カフェの女性オーナーは彼らがはるばる東京から
来たらしい様子を見て、声をかけた。

 

「いいえ、良いですよ。どうぞー!」

 

「すみません。。。これから東京に帰らなくちゃいけないんですけど、浜自カフェさんを
 一度訪れたかったんで、少し話を聞かせてもらえると助かります」

飯野から「せんぱい」呼ばれている、阿部礼司(あべれいじ)が丁寧に応えた。

 

「えっ、わざわざ東京からいらしたんですか?」

 

「私達は東京の大日本ジェネラル(株)の社員で、ご当地ナビの開発を担当している者
 なんです。で、今週末は飯野平太(いいのへいた)君の地元、豊橋を取材した後、
 浜自カフェさんの取材をしたいと思っていたんですよ」

神田うの似の可愛らしいOL、倉橋優(くらはしゆう)がテキパキと説明した。

 

「えっ!もしかして、東京FM系列で毎週放送しているあれですか?」

 

「あれは架空の話ッス僕らは正真正銘、本物ッス。いつも勘違いされて困っているッス」

 

「そうだったのですか?モデルがいらっしゃったのですね!
 実は、夫と5歳の娘が大ファンなんですよ。
 あっ、コーヒーで良かったですか?」

 

「だーかーらー、違うッス・・・。えっ、コーヒーですか?良いですねぇ

 

「それにしても、何でうちみたいな小さいカフェになんか取材にいらしたんですか?
 それに申し訳ないですが、夫の方針でメディアには載せるつもりはないんですが」

 

「浜自カフェさんのHPにそう書いてありましたよね?存じています。
 浜自カフェさんの存在を知ったのは、阿部君が浜松のカフェを検索していて、
 ブログを見つけたからです。

 それにメディアと言っても、カーナビなんですよ。ご当地ナビの!」

 

「ご当地ナビ・・・ですか?それはどんなものなんですか?」

 

「ま、まだ完成していないんですが、各地域には色々と知られていないお奨めスポットが
 ありますよね?それを紹介したいんです。
 食べ物で言えば、浜松餃子スッポンみそまん
 自然で言えば、遠州灘海岸のウミガメとかです。
 カフェなんかでも、地域の独自色を出しているお店を対象に考えています」

 

「まぁ、カーナビなら一挙にお客様が殺到することもないだろうし。。。
 うちはご覧の通り小さな店でしょう?
 私一人でやっているようなものだから、たくさんのお客様への対応が出来ないだけじゃなく、
 普段利用してくださるお客様に迷惑をかけたくないんですよ」

 

「そういうお店が多いのも承知しています。
 そのため僕達のご当地ナビでは、検索したり、ご当地ナビモードでカフェ表示ON
 しない限り、画面に表示されることはありません。
 あくまで、このエリアに入ったドライバーに『探そう!』と言う意識が無い情報は
 出さない仕組みになっているんです」

 

「そうですか!それなら安心ですね?きっと夫も承諾してくれると思いますよ。
 何しろ、『あ、阿部礼司』好きですから・・・(笑)」

 

「ち、違いますって!話聞いています?

 

「まーまー、阿部君。良いじゃない?じゃ、そろそろ失礼しましょう」

 

「では、お気をつけて~。
 阿部さんのブログには、うちのこと書かないで下さいね~♪」(^.^)/~~~

 


あー、何かグダグダになってしまった
手厳しい批判は甘んじてお受けいたします

このシリーズは、これで一旦終了の予定です。

 


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コメント 11

macoto

おお~
安部礼司♪
by macoto (2007-09-25 12:02) 

アキラ

今回も「私には解ります」
手厳しい批判?・・・こんなカフェ、絶対に行きたい!
by アキラ (2007-09-25 12:09) 

hidenosuke

ストーリーが繋がっているんですね。
また、新たなストーリーが始まるんでしょうか?
いや、次はノンフィクションですかね(笑)
by hidenosuke (2007-09-25 17:08) 

plusgate

次回作も楽しみにしてますよ♪
by plusgate (2007-09-25 18:54) 

奥様のイメージが だんだんと描くことが出来てきましたよ♪ 
こういう優しそうな女性が にっこり笑顔で出てきてくれたら
それだけで コーヒーも美味しそう♪なんて思っちゃうかも(≧▽≦)
by (2007-09-25 20:47) 

浜松自宅カフェ

●JOHNさん
 nice、ありがとうございます。

●macotoさん
 まだ聞いていますか?私はシーズン1の脚本集を予約してしまいました。
 ターゲットの年齢層からは5歳ほど離れていますが、聞ける時は
 できるだけ聞くようにしています(笑)

●アキラさん
 ご理解いただき光栄です。
 メディアに載ることがですよね?うちでは、「ブームになったら終わり!」が
 合言葉になっています(笑)
 ヒットよりも、細く長~く愛して欲しいと思っていますけど、
 経営ってそういうものだと思うんですよね。

●hidenosukeさん
 妄想シリーズは、自分の発想力、イメージ力を養うのに打ってつけなんです。
 人様に読んでもらうとなると、適当にはできないですからね。
 とは言え、今回はきつかったです。
 そろそろ、ノンフィクションモードに入らないと!思っています。

●plusgateさん
 いつもありがとうございます。そう言ってもらえると励みになりますよ。

●みほさん
 やはり女性は視点が違いますね。
 嫁さんは確かに優しいですけど、こんなに上品じゃないです・・・。
 てか、もっとこざっぱりとしていますから。
by 浜松自宅カフェ (2007-09-25 22:45) 

お、TFMのあれですね。しかしお話は本物の…。
ぜひ、取材殺到のカフェになるように頑張ってください。

TFM土曜日のジェイクにも来ていただいたらいかがでしょうか?
by (2007-09-26 00:05) 

待ちどおしいです^^
by (2007-09-26 05:00) 

ゆつき

なるほど。
全てはストーリーというわけで。

いやいやでも、このカフェは知らずとも
立ち寄ると思いますよ、うn。
by ゆつき (2007-09-26 08:01) 

浜松自宅カフェ

●eddieさん
 eddieさんは、「あ、阿部礼司」ご存知でしたよね。
 さすがに歴史が長く、ファンも多い「アバンティ」ネタは確実にすべりそうで、
 とても無理ですよ。
 取材要請が来るように頑張りたいと思います。

●dennさん
 お待たせしております。嫁さんの方も回復しつつあるので、 これから
 徐々に!て感じです(まだ副作用が残っているので・・・。)

●ゆつきさん
 まず、オーナーが「どうしたいか?」でもって「お客様がどう感じるか?」
 だと思うんです。
 妄想シリーズはその検証になっています。
 支持が得られなければ、修正するわけですが今回のネタは単に僕の
 遊びの延長に近かったですね。反省。。。
by 浜松自宅カフェ (2007-09-26 21:10) 

浜松自宅カフェ

●カフェオランジュさん
 nice、ありがとうございます!(今回はちょっと恥ずかしい・・・)
by 浜松自宅カフェ (2007-09-26 21:50) 

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