東大地震研究所による津波シミュレーション [ ・耐震強度、地震対策]
東京大学地震研究所の佐竹健二教授が、東北地方太平洋沖地震による津波の複雑な動きを
アニメーションで再現したものを同研究所のウェブサイトに公開されています。
出典:東京大学地震研究所 佐竹健二教授
青色に表示されているのが引き波(凹波)で、続いて赤色に表示された押し波(凸波)が
押し寄せ、複雑に伝搬していく様子が分かります。
http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/#tsunamisimu
その他にも、同研究所 古村孝志教授・前田拓人特任研究員によるシミュレーションも
公開されています。
(地震発生5分後) 津波が徐々に広がり、陸に近づいています
(30分後) 北海道から房総半島まで広い範囲に津波が到達しています
(1時間10分後) 海岸線で反射した波が仙台湾に集まる
(2時間後) 津波は海岸線に沿って留まり、海面変動が長時間続く
出典:東京大学地震研究所 古村孝志教授・前田拓人特任研究員による
前々回の記事では、理解しやすいよう津波を単純なモデル化することで一般的な波との
違いを説明致しましたが、波(波動)は反射面や他の波との干渉によって時系列で複雑に
変化する様子が、同研究所のアニメーションにより良くおわかりいただけたと思います。
つまり、海底や陸などの条件に加えて、反射した波や第二波、第三波と重なることで
大きく変化するわけです。
また、このシミュレーションが予測ではなく再現となっているのは、どのプレートが
いつ、どの程度動いたかが分かったからできたものです。
今回は3つの地震がほぼ同時に起こることから発生したものと言われていますが、
同時に3つの地震が発生することは想定されていなかったようです。
地震源は無数にあるため、津波被害の予測が極めて難しいことが分かりますね。
【参考】我が家では義援金を岩手県、宮城県、福島県の各自治体に送ることと致しました。
義援金を送ることは決めたものの、どこに送るかが決まらなかったのですが、
嫁さんがあれこれ調べて、自治体に直接送ることができることがわかったためです。
もし良かったら、ひなたCAFEブログの記事を参考にしてみて下さい。
●カフェオランジュさん、barbieさん、chihoさん、dennさん
nice、ありがとうございます。
●夢空さん、e-g-gさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2011-03-22 23:21)