国交省「住宅のゼロエネ化」補助事業の採択が決定! [ ・ホームシアターの家]
7月上旬、国土交通省に「住宅のゼロ・エネルギー化推進事業」の提案書を送付
しましたが、8月16日付けで国交省から採択事業の決定がなされ、現在計画中の
「Yさんのホームシアターの家」が国交省補助対象事業として採択となりました。
■国交省補助事業の決定通知書
予定では8月上旬に通知されることになっていたため、関係者一同、やきもき
していましたが、これでひとまず「ホッ!」としました。
この補助事業は、年間50棟以下を供給する地方の中小工務店を対象としたもので、
事業名から推測するに、一般工務店の技術レベルでどの程度が対応可能であり、
地域毎に住宅のゼロエネ化の費用対効果を測定し、同時にゼロエネ住宅の
普及促進を図るものだと思います。
僕は基本計画設計者兼、プロデューサー的な立場で、プロジェクトが円滑に
進むよう実務的な支援をしていましたから、ひとまず安堵したところです。
ちなみに、住宅のゼロ・エネ化推進室HPの採択結果を見ますと、
(1)応募事業者数(応募戸数): 2,100事業者(3,549戸)
(2)採択事業者数(採択戸数): 1,184事業者(1,400戸)
という事で、工務店の応募倍率1.77倍、提案戸数の応募倍率は2.53倍でした。
予想よりは少なかったとは言え、お国(国交省)のお墨付きをもらえるのは
とても励みになりますねー♪
■補助金額は満額の165万円
この補助事業は、資金や人材が潤沢にあるハウスメーカーやビルダーを対象に
したものではなく、いわゆる町の工務店を補助金で支援するもので、住宅の
年間エネルギー消費量をゼロ以下にするための建設資金に充当されます。
165万円と言う金額の根拠は解説されていませんが、恐らく一般的な木造住宅を
新築する場合にゼロエネ化するとして、300~400万円程度コストアップすると
試算されたのではないかと思います。
そして平均値が330万円とはじき出され、その半分となる165万円を上限として
補助し、取組み意欲のある工務店から普及促進を図ろうととしているのでしょう。
(僕がもし現在も建設コンサルならそういう検討をし、提案したと思います)
今回の補助事業の財源は20億円を165万で割り戻すと1,212件。
今回採択されたのは1,400戸でしたから、平均補助額は143万円となります。
正直なところ、設計者の事務量、工務店の事務量も多く、建設後1年後にも
実績報告が発生したりと、手間が多くてメリットばかりではありませんが、
政府は2020年、2030年と言う節目に向けて、住宅のゼロエネ化を進める政策を
打ち出していますから、建設プロジェクト全体の補助として考えて早めに着手
すべきというコトで僕らの考えは一致しています。
また、加速度的に増えているゲリラ豪雨、日照り、大雨、台風の大型化など
もはや異常ではなく、常態化しつつありますよね。
以下は異論もあると思いますが、経済発展にともなって増える温室効果ガスによって
温暖化が進んでいると考えるのが自然ですし、いずれにしても子供達の事を
考えたら、このままエネルギーを垂れ流す生活をするべきではないでしょう。
スマートハウスとかゼロエネ住宅とか一見、住宅会社のセールストークのように
言葉が踊っている点は否めませんが、本質的に見ればエネルギー消費を減らすことは
子孫に対する約束だと思って、今後も取り組んで行きたいと思っています。
●夢空さん、kuniさん
nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2013-08-26 16:25)
よかったですね~ おめでとうございます^^
by plusgate (2013-08-27 09:11)
●yanasanさん、jun-arさん
nice、ありがとうございます。
●plusgateさん
ありがとうございます。
本当にplusさんのサポートのお陰です。
そんな訳で仕様確定までしなくてはなりませんので、引続き
よろしくお願い致します。
今後の流れは1)基本設計⇒2)概算工事費算出⇒3)価格調整
⇒4)概略仕様確定⇒5)断熱仕様決め⇒6)適合証明
⇒7)交付申請 となり、現在1)から2)の作業中。
工事価格が予算と合えば、4)5)へ進みますが適合証明は
工務店の建築士が行なえれば良いようです。
by 浜松自宅カフェ (2013-08-28 09:22)