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熊本に行ってきた(その2) [ ・九州エリア]

熊本入り2日目に訪れたのは、熊本県阿蘇市で進めている住宅の建て替え物件でした。

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■木造平屋のK様邸
設計は私ではなく別の方ですが、お施主様の息子さんは浜松市内で会社を経営されて
いる方で、私とは長いお付き合いになります。
その方から特殊な相談があり、他の物件と合せての現地訪問となりました。
左から奥に向かって見えるのは阿蘇の外輪山です。

阿蘇は世界最大級のカルデラ地形だそうで、この土地は阿蘇の外輪山の中に
位置し、日本ではなかなか見ることができない景観の中にあります。

そのため、 建物外周には阿蘇の雄大な景観を取り込むための窓とデッキを回して
いるそうですが、現地を訪れて設計意図が理解できました。

 

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■洪水被害からの建て替え
3~4年前になるそうですが、熊本で大水害があり一面水浸しとなり90cm程冠水し、
計画地盤面の嵩上げをすることになり、建て替えを決意されたとのこと。

震災前に着手し基礎工事を終えたところでの大地震。

木の刻みはほぼ終えて、訪問の1週間前に上棟したそうですが、災害復旧工事のため
他の職方の目途がまったくつかないとのこと。

大工さんに至っては、日当を1万上乗せして災害復旧の召集があったそうです。

 

さて、、、

現場打合せを終え、熊本駅までの帰路、甚大な被害のあった南阿蘇村にも立寄ることが
できました。

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■阿蘇大橋が落橋した現場の遠景
写真で見ると大したことなさそうですが、とてつもない崩落でした。

 

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手前にいる人の大きさと比較してみるとわかると思います。
この先に落橋した「阿蘇大橋」があったそうですが、道路橋としては利便性の高い重要な
アクセルルートだったそうで、日中の崩落であれば死者がかなり増えていたとのこと。

案内者も良く利用する橋だったそうで、顔が青ざめていました。

 

DSCF3958.jpg
■バリバリに割れたアスファルト舗装
周囲の状況から推察するに重機に乗られたのではなく、水平方向の圧縮力で
破壊されたようです。 
恐らく、手前右方向から地盤面が押されたのではないでしょうか?

 

DSCF3959.jpg
■崩壊したブロック積み擁壁
どのように壊れたのか崩壊メカニズムは不明ですが、地盤が水平方向に引っ張られ
たり圧縮力を受けた上、擁壁背面の土砂から土圧で崩壊したと考えられます。

 

DSCF3960.jpg
下敷きになっていたらと思うと「ぞ~」としますね。 

建設コンサルタント時代、多くはありませんが擁壁の設計に携わりました。

L型擁壁、逆T擁壁、雑割石積み、コンクリートブロック積み擁壁などですが、設計中も
完成後も地震時のことがいつも心配だったこともあり、この被害に目が止まりました。


写真には写っていませんが、他にも研究者か技術者と思しきグループが擁壁被害の
状況を調査していました。

 

DSCF3965.jpg
■法面崩壊
盛土法面によるものなのか土質によるものなのかは不明です。
ガードレールの支柱が所在無さげに、宙に浮いているのがリアルでした。

 

東海地震や南海トラフ地震がひとたび起きれば、身近で同じような光景が再現
されるのだと思います。
いざその時に何ができるかはわかりませんが、起きることを想定しておくだけでも
行動が変わってくるのではないでしょうか。
 


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コメント 2

浜松自宅カフェ

●jun-arさん、AKIさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2016-05-26 17:35) 

浜松自宅カフェ

●皆様
 たくさんのniceありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2016-05-30 10:15) 

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