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高校生の孫が行きたくなる家

この週末、家族の帰省に合わせて7年ぶりに義父の家を訪れました。

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■おじいちゃんの田舎暮らしの家
前回訪れたのは2010年。
昨年は長女が高校受験のため、都内の家に帰っただけでしたが、今年は
僕も金曜日を休みにして2泊3日滞在してきました。



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■完成から15年
建築計画は、長女が産まれる2001年から始まり完成は翌年6月。
この家は僕にとって初めて設計した住宅であり、僕にとっての住宅の原点
となりました。

義父は当初、僕に設計を依頼する予定はありませんでした。
理由は聞いていませんが、設計料を支払う余裕が無かったからだと思います。
ですが、土地の候補が絞られてきた頃から、あれこれ質問をされるようになり、
土地契約をする時は同行を求められ、現地の工務店事情を知り、

「これは施主任せにしておいたら、とんでもないことになるなぁ…。」

と思うようになり、

「退職金をはたいて田舎暮らしをするのに、子供を連れていける家に
 しなくては恩義のある親に申し訳が立たない。
 あとで後悔しないよう、携わることにしよう!」

と決め、

「騙されたと思って、俺に任せて欲しい!」

と迫り、

「よしわかった!じゃ、頼むことにする!」

と依頼をしてもらいました。



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■背後の山/伊予ヶ岳
義父がこの土地を決めたのは、海と山が近いところ。
そして計画地からの眺めが良いところだったようです。

設計業務は必要最小限のもので、現地を見て30分程度で書いたラフプランを
見せ、少しの修正をしてプランは決定。
後は、基本の平面図、立面図、矩計図を作成し、工務店との交渉に立ち合い
後は現場任せで済ませる予定でした。


問題は、工務店での初回打合せで判明しました。
工務店の社長は、打合せにあたり、各職方を呼んでくれていました。
そこで全員に計画を説明すると、水道屋さんがボソッと一言。

「あれ?あそこの土地って水道引けたっけ?」

「いや、不動産屋は5軒分の水道管が入っているって言っていましたよ」

と義父。
(ちょっと不穏な空気が流れる)


この水道屋さんの何気ない一言に僕の妖怪アンテナがピピっと反応しました。

(これはヤバいかも?)

「今から水道局に確認にしに行きましょう!」

と、工務店の社長、義父と一緒に水道屋さんの案内で県の水道局事務所へ。

「ああ、あそこは3軒分に送れる分だけの配管しか入っていないよ」
と水道台帳を見ながらあっさり否定されました。

「一応、水圧計ってみますけど、足りなかったら下の道路から分岐し
 直さないといけないですね!」



後日、水圧を図ったところやはり水圧が足りず、引き込みをし直さないと
いけないことになり、追加費用200万が確定しました。
似たような経験を、入間市の埼玉県立彩の森入間公園でしたことから、
夜間給水案を出しましたが、認められませんでした。
結局のところ不動産屋の重要事項説明違反を突き、不動産屋側で対応して
もらうことで無事、解決しました。
「いやー、あんたに頼まなかったらどうなったことやら…。」

水道の件はまったくの想定外でしたが、僕にとっても良い経験になりました。



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■伊予ヶ岳山頂
岩山の山頂は縦に割けて、まるで恐竜の遠吠えのよう。
夏休みからアルバイトを始めた長女ですが、

「アルバイトを休んででも来たかった!」

と行きの車中で言ってくれたのを聞き、あの時、無理にでもやらせてもらって
良かったと思いましたね~(^^♪

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chiho

浜松自宅カフェさん♫
ご親切にコメントを有り難うございます☆彡m(__)m
by chiho (2017-08-01 00:16) 

浜松自宅カフェ

●chihoさん
 早めに気づいてもらえて何よりでした♪
by 浜松自宅カフェ (2017-08-01 10:50) 

浜松自宅カフェ

●はじドラさん、鉄腕原子さん、@ミックさん、jun-arさん
 nice、ありがとうございます。
by 浜松自宅カフェ (2017-08-01 10:52) 

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