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断熱折板屋根工事 [ ・ビオトープのある研究所]

鉄骨躯体が完成したため、今週は折板(せっぱん)屋根工事となりました。

Photo_2.jpg
■屋根材の成形と敷設

写真右奥の上部にクレーンで吊り上げられているのが、成形前のガルバリウム
鋼板のコイル材です。
ちょっと見にくいですが、奥の仮設ステージの上に成形加工機が置かれていまして
揚重したロール状の鋼板を押し出しながら一本づつ折って成形しています。


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「にゅ〜」って感じでトコロテンの様に押し出されてきます。


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成形された屋根材の先端を持って誘導していき、全て押し出されると
敷設する箇所まで横持ちします。


Photo_4.jpg
ちょっと引いて撮影してみました。
これは断熱ダブル折板工法と言って、折板屋根がグラスウール断熱材を挟んだ
二重構造になっていまして、金属屋根でありながら断熱性遮音性を兼ね備えて
います。


-Photo_0.jpg
■屋根材の敷設工事完了
この日は外周部の水切り材の板金工事でした。
折板屋根はあまりに普及していて、一見すると何でもない当たり前の光景ですが、
図面を描いてみるとその凄さが良く分かります。

雨漏りする建物は倉庫にもならない

と言われるほど、日本における建築物の雨漏り対策は重要です。
そのため、日本に限らず殆どの建築物の屋根は大きな勾配を持っていますが
こうした大きな建物では工事費が高くなってしまい大変ですから、できるだけ
勾配を緩くしたいところです。

折板屋根は、大きな谷樋(たにどい)を連続させた構造になっています。
この折板屋根は深さが155㎜×幅500㎜の樋構造をなしていて、奥に向かって
3%の片流れ勾配で、降った雨を即座に排水していきます。
屋根材と屋根材はトップのハゼで重ね合わせてカシメられて水密性が確保
されます。


いやー、良く考えられた仕組みだと甚だ感心してしまいます。

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