公共施設の耐震補強計画 [ ・公共施設の耐震補強計画]
7月から某公共施設の耐震補強計画が始まりました。
前年度はコンクリート躯体の「劣化診断」と「対策作成」でしたが、今回は
耐震診断でNGと判定された施設を地震に耐えられるよう補強方法を計画します。
いわゆる「基本計画」と言われるものですが、公共事業のため耐震計画の
お墨付きをもらうための「耐震評定」を取り、概算工事費を計算し工事予算を
得るための資料を作成します。
そんな施設が合計4棟もあります。
前年度はコンクリート躯体の「劣化診断」と「対策作成」でしたが、今回は
耐震診断でNGと判定された施設を地震に耐えられるよう補強方法を計画します。
いわゆる「基本計画」と言われるものですが、公共事業のため耐震計画の
お墨付きをもらうための「耐震評定」を取り、概算工事費を計算し工事予算を
得るための資料を作成します。
そんな施設が合計4棟もあります。
いずれも規模は小さいのですが、図面がなかったり基礎がわからなかったり
配筋状況もわからない中で進めないといけない仕事でなかなか骨が折れます。
今日は、構造設計を担当してくれる構造設計一級建築士2名と現場で予備調査。
■予備調査中
この建物は構造的にかなり変わった設計をしていて、ベテランの構造技術者が
「なんでこんな風になってんだ?」
と首を傾げるほど。
しかも、キチンとした図面が残っていないため、現況を調べるところから仕事が
始まります。
例えばこの施設は昭和49年完成ですから、建築後44年が経過しています。
図面はCADじゃないため、A1サイズの青焼きですが保管に嵩張るため処分されて
しまったのでしょう。
当時は高度経済成長期ですから、作る事しか意識が無かったのかもしれません。
ライフサイクルコストの概念が出てきたのは、バブル経済が終焉した後だと
思います。
今後もこう言う仕事が出てくると思いますが、設計業務だけでなく予算の引出し方
も面倒になってきていますから、発注者側もなかなか大変そうです。