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まずビジョン。コンセプトに従って実行。 [ ・プロデュースの仕事]

先日、かつての仕事仲間からFacebook経由で、

「ムラマツさんに相談があります!」

とメッセージをいただき、数回やりとりをしたところで、「それならば」と言う
事で会って話をすることになりました。

で、訪れたのがココ。

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■ヤマハ企業ミュージアム「イノベーションロード」内部
ヤマハ株式会社、130年間の歴史とこれからを知る事ができます。
https://www.yamaha.com/ja/about/innovation/



さて、今回の相談は今から13年前に遡ります。

2007年5月19日に書いたブログ記事です。
「商品プロデュースの仕事」

当時僕は某楽器メーカーのグループ会社である住宅設備メーカーで商品企画
新規事業担当をしていました(2017年5月末まで)
その時に技術を商品にプロデュースする仕事を担当した時に、書いたのが上記の
記事です。

着手から3年後の2008年に販売可能となったため、まずはテスト販売期間を
設けてお客様の反応を確認していました。
しかし、2010年に経営トップが変わり、新体制となる際に事業の取捨選択から、
すべての権利を親会社に委ねることになりました(元々、特許は親会社のもの)


それから8年。
その親会社はとてつもないマーケティング費用と開発費用を使い、その製品を
さらに進化させてくれました。

僕が携わったのは2005年10月から2010年3月までの期間で、単なるアイディア
だったものを何度もの試作を重ねて、工業製品にし、正式に販売できるように
しました。

言ってみれば、種に水を与えて芽生えさせて苗にするまでと言うイメージですね。



前置きが長くなりましたが、プロデュースと言う仕事って何をやったのか、
周囲の人間も良くわかっていないと思います。

図面を描き上げたわけじゃなく、モノを作ったわけでもないため、とても
説明しにくい仕事です。

携わった人は他にもいるのですが、僕に相談が来たのはそれを世に出したのは
僕だと言う事だけは知っていたから。


あれから8年経っていますが、会議室でコンセプトから説明したところ、

「ちょちょっと待って!圧倒されたのでメモ取りたい」

と驚かれてしまいました(笑)


DSCN3817.jpg
■第二世代の製品と記念撮影
僕の手を離れて久しいですし、大企業としては個人名を出したくないでしょう
から具体的な製品名と説明は控えておきますね。

2008年に販売を始めた当初は、誰も知らない。カタログは無い、展示も無い。
誰に聞いてもその存在が知られていなかったモノが、企業の歴史に刻まれたのを
この目で見れたのが嬉しかったです。
恐らく、技術者だけ、設計者だけでは、「商品」として誰でも入手できるモノには
ならなかったと思います。それ自体がプロデューサーの役割りだと思います。


予約すれば一般の方でも入場できますから、次回は社会見学を兼ねて家族と見学に
訪れたいと思いました。


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