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家族で行く「ヤマハイノベーションロード」 [ ・浜松市内]

7月3日(火)にヤマハ(株)本社にオープンした「ヤマハイノベーションロード」

夏休み前に仕事の打合せで伺った際に見学させていただき、「家族を連れてきたら
喜びそうだ!」と思ったので早速電話で予約し、家族で行ってきましたよ♪

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■ヤマハ(株)本社の研究・開発棟
今までよりも目立つ外観で、ちょっとしたランドマークになりました。



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■通称「ヤマハ(株)イノベーションセンター」
正式にはヤマハ(株)本社23号館になり、この1階部分にこれまでの製品や
技術開発の歴史が展示した「ヤマハイノベーションロード」を併設し、国内外の
来客に会社説明をするために利用しているようです。



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■駐車場の横断歩道
鍵盤をモチーフにした横断歩道になっていました。
公共の道路ではないため、できる遊びですね!



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■楽器ミュージアムコーナー
メーカー1社だけで吹奏楽団ができるだけあって、楽器の種類と数はなかなか
驚きますねー。
殆どが試奏できますし、世界に数台しかない限定のピアノも試弾できますから、
腕に自信のある方は弾き比べてみると楽しいでしょう。



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■新しい技術のコーナー
写真は薄いフィルムスピーカーで、5人が合唱してくれます(笑)



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■ヤマハのある生活提案かな?
ステレオ、サイレントギター、ミキサーのある趣味の空間の向こうには、
ヤマハ発動機のオートバイ。
ヤマハグループの製品は、生活必需品はあまり多くありませんが、人が人として
生きるための生活に潤いを与えるもので占められていることがわかりますね。



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■サイレントドラム
生まれて初めてのドラムを叩きました。
とても難しかったですが、上手く叩けたら気持ち良い事はわかりました♪


僕が担当した製品も一つの技術開発で、開発の歴史に刻まれている事を家族に
見せたかったわけですが、思った通り妻も娘達も楽しんでもらえたようです。

特に、長女は歯の矯正治療が辛くて、当日の朝「やっぱり行かない!」
と断ろうとしたのを、
「お前のために予約したし、むしろ気が晴れるから行った方が良いよ。
 それでも辛かったらソファーで休めば良いから!」
と言って無理やり連れてきましたが、思った通りしっかり楽しんでいました。


もし、浜松へお越しの方で1~2時間程度の空きがあるようでしたら、ぜひ、
事前に予約をして訪れてみてはいかがでしょうか?
https://www.yamaha.com/ja/about/innovation/


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開発許可と同日に農転許可となりました [ ・ビオトープのある研究所]

昨年8月に始まった青地農地の除外申請から丸一年。

青地農地とは、地改良事業など農業振興に関する施策を計画的に推進する
土地(通称:青地)の事で、通常は農業以外の利用をすることができませんが、
次の5つの要件をすべて満たす場合に限り、制限を解除することができます。

 1)必要かつ適当で代替すべき土地がない

 2)農業上の効率的な利用に支障がない

 3)認定農業者などの利用集積に支障がない

 4)土地改良施設などの機能に支障がない

 5)土地改良事業などの完了後8年を経過している

こう書くと僕が詳しく知っているかの様に思われるかもしれませんが、これらの
許認可業務は別のスタッフが担当し、すべての許認可が終えた事を前提に、
昨年10月から「ビオトープのある研究所」の全体計画を始めました。


この法律は非常に強力で、申請の受付期間は年に2回だけ。
申請期間はそれぞれ2週間しかなく、除外手続きには最短でも8ヶ月を要し、
異議申立てがあると最短でもさらに5ヶ月間を要すため、申し出の提出から決定までに
1年間かかる事もあるようです。

今回のプロジェクトでは、幸いにも異議申立てが無く進みましたが、それが済むと
開発行為の許可、農地転用の手続きを同時に行う必要があり、難問が次々と降り
かかります(+_+)


最初に書いたように、これらの業務は開発担当スタッフが担当していましたが、
夏休み前に担当スタッフが外れる事になり、急遽、最後の調整業務をすることに
なり、とっても慌てました(+o+)


幸いにも建設コンサルタント時代に隣りの開発部門がやっていた業務を興味本位で
見たり、開発を伴う公園計画に携わった経験が多少なりとも役に立ちました。

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■農地転用の許可書と開発許可書
農地転用の許可は、その地域の農業従事者さんが理事を務める農業委員会に
かけて最終審議するわけですが、農業委員会には事業主であるクライアントさん
の他に行政書士さんが説明をし、理事さんの質疑に答える形で進みます。

今回は設計者として僕が同席しましたが、振動や騒音はもちろん、有害物質を
排出せず、新たな雇用を生み出し、先進的な製品により浜松市地域及び市民に
とって有益な企業であることを説明し、さらに自然豊かな「ビオトープ」を造成
する事で失われた自然環境を取り戻すことを強調し、僕が描いた手描きのイメージ
イラストで説明しました。


「ビオトープ」と聞いてもピンと来ていなかったようですが、湿生植物の中を
天竜杉で作った木道を歩く家族のイラストをお見せしたところ、理事の皆が
興味深げに見入ってくれました。


単なる研究所ではなく、緑豊かで多様な自然を再生するビオトープがある事は
地域住民にとっても大きな意味をもたらします。
今回は農地ですが、市街化区域が近くにあれば地価を押し上げる効果も期待できる
と思います。


このプロジェクトでは、趣味のモノと扱われがちなビオトープがビジネスでも
目に見える大きな価値を生むことを、実証したいと思って取り組んでいます。

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耐震診断のための現地調査 [ ・公共施設の耐震補強計画]

お盆休み前に調査計画を立てて発注者承認を得たため、鉄筋探査屋さんの他、
コンクリートのコア抜き屋さん、足場屋さん、構造事務所のスケジュールを調整し
「いっせーの!」で集まってもらい現場調査を行いました。

全体の指揮を執るのは意匠担当者である僕の仕事ですが、こういう仕事は結構、
性に会っているようです(笑)

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■先ずは足場屋さん
調査対象の施設に立ち入るため、管理者から鍵を預かっておき、
「●月●日に実地調査します!」
とあらかじめ連絡をして許可を得ます。

今回は、一日で3施設の調査を行わなければなりませんから、段取りが
とても重要です。


まずは僕が現地入りし、入口の門扉を開け、建屋の玄関を開けたところで
足場屋さんに調査用足場の位置を指示します。


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■外部足場施工中
足場工事は設営とバラシのスピードと安全性が命ですが、見事な連携プレーで
指定した高さまで一気に組んでくれました。

この現場では、内部足場外部足場を設置してもらいました。

鉄筋探査屋さんや構造事務所さん数人が屋根に上って、鉄筋の入り方を確認
するのですが、手摺りのある足場のお陰でまったく不安なく登る事ができました。



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■屋根スラブの配筋確認
高級車が買える程高額な鉄筋のレーダー探査機を使って、鉄筋ピッチ、被り厚さ、
スラブ厚さを調べてもらいました。

古い施設の場合、図面が残っていない事があり、その場合はこのようにして現物を
調査するしかありません。



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■コンクリートのコア抜き
コンクリートの圧縮強度と中性化の進行を確認するために行いました。
鉄筋を切らないよう、鉄筋探査機を使用して配筋位置を確認してから
コンクリート躯体からサンプルコアを抜き取ります。

「躯体に穴が空けるのですか?」

と質問したところ、「外壁側のモルタルで止めますよ」とのこと。

コンクリートを抜けると手応えが軽くなるため、わかるそうです。
壁厚も調べてありますから、ある程度あたりも付けているようです。



コンクリートのコア抜きの職人さんが乗ってきた自動車が足立ナンバーだった
ため、「足立区からですか?」と聞いたところ、「いえ、墨田区です」との
でしたから、詳しく聞いたところ僕が設計を担当した大横川親水公園のすぐ近く
とのことで、僕が設計を担当した事を伝えるととても喜んでくれました♪


先週は、毎日のように台風が発生したため、予定通りに調査ができるか気が気
ではありませんでしたが、ご覧のようにカラっと晴れて、しかも暑さも一段落
したタイミングでしたから、ここ一番での晴れ男は健在だったようです。

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今回は一人で 気田川の川下り [ ・浜松近郊の川遊び]

今シーズン最初の川遊びは、生憎の大雨とトラブルでじっくり楽しむことが
出来なかったため、今回は一人で楽しんできました。
(娘達を誘ったものの、今回は来てくれなかったのが正しいですが)

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■コンパクトタープで休憩スペース設営
まずは定員2名の小さなタープを張り、食事と休憩スペースを確保します。
最初の頃は炎天下の中で遊んでいましたが、遮光性の高いタープを試したところ
とても快適で妻からも「今まで使わなかったのが不思議ね」と言われたほど。

日陰が確保できたところでイス、クーラーボックス、テーブルを配置し、
本格的に川遊びを楽しみます。


川のコンディションですが、この1週間にも降雨があったようで、増水気味の
笹濁りでした。
気温が下がったせいか水温はやや低めで、最初は冷たいと感じますが、一度
水に入ってしまえばすぐに慣れてしまいますから、ライフジャケットを着用し
川の流れに身を任せて何度も何度も川下りを楽しみました♪



街中から1時間程度で川下りが出来るのは恵まれていると思いますから、
暑い時期は時間さえあれば可能な限りこうして過ごしたいですね(笑)


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■今回の昼食
川の水が冷たいと思ったため、今回はおにぎりだけでなく、熱いカップラーメン
で身体を温めました。


こんな感じで、ケガさえしなければ、食事の世話が不要で一人で勝手に遊んで
くるため、嫁さんにすれば便利な趣味のようです(笑)
今シーズンはあと1~2回は行きたいと思います。

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娘達の優しさに触れた川遊び [ ・浜松近郊の川遊び]

残暑お見舞い申し上げます。

まだまだ残暑厳しいですから、水分をこまめにとって体調管理して下さいね。

さて、僕はと言うと今週初めまで役所対応がありましたが、ようやく夏期休暇が
取れましたから、娘二人と今シーズン初の川遊びをしました。

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■2018年8月の気田川
浜松市の平野部は晴れ間でしたが、川に到着した時は大雨が降り始めたところ。
事前の週間予報通りでしたが、二人の娘達は僕の川遊びに付き合うため、部活や
友達からの誘いを調整してくれたため、多少の雨程度なら決行しようと決めて
いました。

二人の娘達はそれこそ0歳児の頃から、川遊びに付き合わせてきましたから、
その楽しさは知っているため、嫌々ながらも付き合ってくれたようです(#^^#)


着いた当初はかなり雨量でしたが、空模様から通り雨と思ったため車内でお弁当
を食べながら雨が止むのを待ちました。



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■次女はいつものボディーボードで
ここ2年程は次女と川遊びをする機会の方が多く、遊び方も慣れたもの。
とっとと水着に着替えてボディーボードに乗り、川下りを楽しんでいます。


長女は高校生になった昨年から、あまり泳ぐ事には意欲的にならなくなって
しまいましたが、それでも付き合いで来てくれるだけでも嬉しいものです。



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■足だけ浸かる長女(笑)
外出する際はお化粧をするようになったこともあり、遊びたい気持ち
よりも、面倒な気持ちの方が勝っているようです(+o+)
長女が中学生になった年から、「来年はもう一緒に来てくれなくなるかも?」
と考えながらも、高校生になった今年までは着いてきてくれましたが
それも本当に今年で終わりと思えるような事がこの後起こりました。



と言うのも、この写真を撮影した直後、この川で一人の若い女性が増水した川で
流されるのを目撃したからです。


その一部始終を僕は見ていましたが、ほんの数十分前までは対岸に渡れた場所を
同じように歩いて川を横切ろうとしていたところ、10cm程度水かさが増し
それに伴って水流が増したため、そのまま急流に流されてしまいました。

ライブジャケットは着用していませんでしたが、気田川は深い場所は少ないため
流されながらもゆっくり泳げばすぐに浅瀬に辿りつけます。


しかし、その様子が見られないため「これはヤバい!」と思ったのと、周囲が
少しざわつき出したため、僕がダッシュで追いかけて川に入り、手を伸ばして捕まえて
無事引き上げる事ができました。

これまで、うちの娘達も何度か危険な目に合っている事から、僕は常にライブ
ジャケット着けているのと、川の様子はある程度知っている場所だったため今回は
冷静に対処できましたが、川遊び用のライブジャケットには二人分の浮力は無いため
本当に溺れてしまっている場合は助けに行くのはかなり危険が伴います。


その女性に近づいた時、怖さからか顔は多少引きつっていたものの、溺れている
様子は無かったため、僕は川底に足が着く位置を取りながらの救助をしました。



近くのお母さんらしき女性が血相を変えて飛んできましたが、川底の岩に足を
ぶつけた程度で済み、大事に至らなくて本当に良かったと思いました。


実はこの日の前日、この川にアユ釣りに来ていた男性が一人亡くなっています
新聞の記事で知っただけですから、場所も状況もわかりませんが

川遊びの楽しさは危険と常に隣合せだという事

を知って欲しいと思います。


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12日ぶりに帰省していた家族が帰ってきた [ ・家族のこと]

昨日、12日ぶりに妻と娘が帰省から帰ってきました。

例年は10日程度でしたが、今年は長女が都内の学校のオープンスクールに
行ったり、職業の目標感をつかむために世界的な洋菓子店を回らせて
いました。

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■長女のお土産
人は具体的な映像としてイメージできることしかできないのが殆どです。
そのため、「何になりたい?」と問われても答えられません。

僕たち建築設計や企画を職業にしている(できている)人間は、見えない
未来に向かって形作る術を知っていますが、そうでない人には苦痛でしか
ないようです(笑)


前回書いた「まずビジョン。そしてコンセプトに従って実行。」の記事は
まさにそのプロセスを実際に踏んだ、13年後の結果です。


娘達にとって幸いなことは、妻の実家が都内にありますから、都市生活の
疑似体験が可能です。
都内には世界トップクラスの商品やサービスが集積されていますから、消費
視点ではなく子供の教育と言う観点で、都市で働くこと、ハイエンドな商品と
サービスを体験させようと思い、帰省する妻に託しました。


反抗期と戦っている長女には、LINEで丁寧に意図を説明し、ハイエンドな
お店で「商品」だけでなく「店舗」「サービス」を体験して欲しいと伝え
ました。


また、都市で生活し働く事をより具体的にさせるため、朝の通勤ラッシュ
体験もさせました。

これを引率する妻に言うと「えー、やだー!」と抵抗するため、「その嫌だ~
を子供達に
体験させて欲しい」と説得しました。
それはまさに都市で働くと言うことであり、それが嫌で僕は浜松に戻って居を
構える決断をし、妻が現在浜松に居る理由だから。


その体験があって、子供達に課した夏休みの宿題である「人生設計図」
話し合いができると考えました。

【参考記事】⇒「子供自身で自分の設計を作る」2018-07-12

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まずビジョン。コンセプトに従って実行。 [ ・プロデュースの仕事]

先日、かつての仕事仲間からFacebook経由で、

「ムラマツさんに相談があります!」

とメッセージをいただき、数回やりとりをしたところで、「それならば」と言う
事で会って話をすることになりました。

で、訪れたのがココ。

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■ヤマハ企業ミュージアム「イノベーションロード」内部
ヤマハ株式会社、130年間の歴史とこれからを知る事ができます。
https://www.yamaha.com/ja/about/innovation/



さて、今回の相談は今から13年前に遡ります。

2007年5月19日に書いたブログ記事です。
「商品プロデュースの仕事」

当時僕は某楽器メーカーのグループ会社である住宅設備メーカーで商品企画
新規事業担当をしていました(2017年5月末まで)
その時に技術を商品にプロデュースする仕事を担当した時に、書いたのが上記の
記事です。

着手から3年後の2008年に販売可能となったため、まずはテスト販売期間を
設けてお客様の反応を確認していました。
しかし、2010年に経営トップが変わり、新体制となる際に事業の取捨選択から、
すべての権利を親会社に委ねることになりました(元々、特許は親会社のもの)


それから8年。
その親会社はとてつもないマーケティング費用と開発費用を使い、その製品を
さらに進化させてくれました。

僕が携わったのは2005年10月から2010年3月までの期間で、単なるアイディア
だったものを何度もの試作を重ねて、工業製品にし、正式に販売できるように
しました。

言ってみれば、種に水を与えて芽生えさせて苗にするまでと言うイメージですね。



前置きが長くなりましたが、プロデュースと言う仕事って何をやったのか、
周囲の人間も良くわかっていないと思います。

図面を描き上げたわけじゃなく、モノを作ったわけでもないため、とても
説明しにくい仕事です。

携わった人は他にもいるのですが、僕に相談が来たのはそれを世に出したのは
僕だと言う事だけは知っていたから。


あれから8年経っていますが、会議室でコンセプトから説明したところ、

「ちょちょっと待って!圧倒されたのでメモ取りたい」

と驚かれてしまいました(笑)


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■第二世代の製品と記念撮影
僕の手を離れて久しいですし、大企業としては個人名を出したくないでしょう
から具体的な製品名と説明は控えておきますね。

2008年に販売を始めた当初は、誰も知らない。カタログは無い、展示も無い。
誰に聞いてもその存在が知られていなかったモノが、企業の歴史に刻まれたのを
この目で見れたのが嬉しかったです。
恐らく、技術者だけ、設計者だけでは、「商品」として誰でも入手できるモノには
ならなかったと思います。それ自体がプロデューサーの役割りだと思います。


予約すれば一般の方でも入場できますから、次回は社会見学を兼ねて家族と見学に
訪れたいと思いました。


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公共施設の耐震補強計画 [ ・公共施設の耐震補強計画]

7月から某公共施設の耐震補強計画が始まりました。
前年度はコンクリート躯体の「劣化診断」「対策作成」でしたが、今回は
耐震診断でNGと判定された施設を地震に耐えられるよう補強方法を計画します。

いわゆる「基本計画」と言われるものですが、公共事業のため耐震計画の
お墨付きをもらうための「耐震評定」を取り、概算工事費を計算し工事予算を
得るための資料を作成します。

そんな施設が合計4棟もあります。

いずれも規模は小さいのですが、図面がなかったり基礎がわからなかったり
配筋状況もわからない中で進めないといけない仕事でなかなか骨が折れます。

今日は、構造設計を担当してくれる構造設計一級建築士2名と現場で予備調査。

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■予備調査中
この建物は構造的にかなり変わった設計をしていて、ベテランの構造技術者が

「なんでこんな風になってんだ?」

と首を傾げるほど。

しかも、キチンとした図面が残っていないため、現況を調べるところから仕事が
始まります。


例えばこの施設は昭和49年完成ですから、建築後44年が経過しています。
図面はCADじゃないため、A1サイズの青焼きですが保管に嵩張るため処分されて
しまったのでしょう。

当時は高度経済成長期ですから、作る事しか意識が無かったのかもしれません。
ライフサイクルコストの概念が出てきたのは、バブル経済が終焉した後だと
思います。


今後もこう言う仕事が出てくると思いますが、設計業務だけでなく予算の引出し方
も面倒になってきていますから、発注者側もなかなか大変そうです。

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