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高校生になる娘に読ませたい「銀の匙」 [ ・本]

話題になったことあったのでタイトルだけは知っていましたが、行きつけの
床屋さんで偶然手にして、一発で気に入ったマンガのご紹介です。

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■「銀の匙」荒川 弘著/小学館
2011年の連載開始から2年後の8巻で1000万部超え。
2012年7月18日発売の第四巻では、発売一週間前に初版100万部超えが確定
したそうで、小学館では最速の記録だったらしい(出典:Wikipedia)



我が家の長女は、小学四年生の頃から「パティシエールになりたい」と言って
食品や農業を学べる高校を選び、この春から都内の製菓専門学校に入学しますが、
高校進学する次女は目標がまだ定まっていません。

「銀の匙」の主人公 八軒勇吾は札幌の私立進学中学校で勉強に明け暮れて
いたものの、父親の方針に納得が行かず、勉強する意味を見失っていたため
中学校の担任の勧めで帯広の農業高校に進学したところからストーリーが
展開していきます。


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第1巻より 
経済動物を相手にする家畜獣医になるには「殺れるかどうか」が大事。

産卵成績が落ちたニワトリは淘汰されて、食肉に回される。

食肉や卵は経済動物として育成、生産、出荷されて食用になっていることは
誰でも知っていますが、その生産者の生活と跡取り問題を知る機会は
あまりありません。


仕事のこと、働くこと、生きること、命を食べることなど、農業の重い
現実を軽やかなテンポのストーリーと優れたタッチの絵がマッチして
売れた理由が良く分かります。

娘達に教えたいリアルなことが、面白く分かりやすく描かれているため
進路に悩む、中高校生に特にお勧めです。

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