SSブログ

基礎コンクリート工事の様子 [ ・ビオトープのある研究所]

鉄骨工場で鉄骨製作が進む一方、現場では基礎工事が行われています。

DSCF1703.jpg
■生コンクリート打設作業
形状が複雑で鉄筋が入り組んでいる建築の基礎工事は、土木と異なり、
生コンクリートはより流動性が高いものが使われます。

生コンクリートの柔らかさの指標として、専門用語でスランプ値と言い、
土木では8cm、建築では15~18cmが一般的です。

とは言え、コンクリートプランで練り混ぜられた生コンクリートは、
時間の経過と共に水と反応して固まっていきますから、スピーディーに
型枠へ投入して仕上げて行かなければならないため、多くの職人さんが
関わります。


DSCF1705.jpg
基礎のフーチングを打ち終えた箇所を清掃するのも重要な作業。

コンクリートって型枠にドバーと流し入れれば良いだけだから、重労働
だけど
簡単な仕事だよね!

と思っている人が多いのはとても残念なこと。

コンクリートの硬化は水とセメントの水和反応と言う化学反応ですから、
気温がとても大きく影響します。
気温が高いと硬化はどんどん進んでしまいますし、気温が低い冬期は凍結
しないよう気を付けなければいけないし、強度の発言もゆっくりです。


必要な強度が出るまでは型枠を外せないので、忙しい工事工程の場合は
段取りの見極めがとても重要。

また、水とセメントの水和反応と言うことは、雨も要注意ですね。
多少の雨や打設し硬化が始まった後の降雨は、生コンクリートにとっては
むしろウェルカムです♪


この日の夜はビシッと冷え込みましたが、日中は晴れ間で気温が上昇した
ため、順調に強度が上がり脱型作業が可能なまでに強度発現が進みました。
(生コン受入れ時に採ったテストピース3本で確認します)



DSCF1745.jpg
■基礎工事完了
型枠を脱型したところで、監理者として設計通り以上の寸法があるか
確認しました。これを出来形(できがた)検査と言います。



DSCF1748.jpg
高さも幅も深さも設計値を幾分上回って大きく造っていてすべてクリア。
基礎は鉄骨が建てらると埋め戻されてしまうため、施主様になり替わり、
設計監理者が出来形検査で立会って品質確認をします。

この物件は、設計監理者が施工者とは別会社が客観的な視点で監理するため、
お施主様から安心してお任せいただいているため、ウソや偽装は決して
できません(笑)


週一の定例会で課題が出ると早々に対応を検討し、お施主様に報告の上、
速やかに
対応しているため今のところ大きな問題は発生していません。

nice!(5)  コメント(1) 
共通テーマ:住宅