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【建築設計の仕事】鉄骨製品検査 [ ・ビオトープのある研究所]

今月末はいよいよ鉄骨躯体の現場組立工事となる鉄骨建方(たてかた)です。

建築設計事務所の担当者として、2月から施工図のチェックを行っていて施工図の
承認により鉄骨加工工場で組立・溶接をしていました。

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■溶接作業の様子
こう言う現場を見るにつけ、設計事務所の責任の重さを痛感します。
図面の縮尺は、1/100〜1/200で描いていますが、現物は当然原寸大です。
CADですからモニター上でスケールを大きくしたとしても、立体感は
表現できませんし重さも実感できません。

鉄骨工場で造る上で無理がなく、また現場での組立て作業も無理なく作業
できるように設計者は設計し、鉄骨工場は加工図を作成し、建設会社は
施工計画を立てます。



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■第三者による超音波探傷検査
鉄骨の柱や梁は切り出した鉄材を組合せて溶接していくため、各部品の寸法精度は
もちろん、溶接部位の品質確保が絶対条件になります。
そのため、鉄骨工場では責任を持って自社で全数検査を行いますが、第三者による
検査を行います。

設計者は発注者の代理として、検査に立ち会って検査が適切に行われていることを
確認します。建設業と言うと大ざっぱでザルな印象を持たれている方もいらっしゃい
ますが、現在における建設業は工場による一品生産と同じです。



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■鉄骨工場内の様子
この工場は今回初めて訪れましたが、まだ2年前に完成したばかりのようで
綺麗でしたし、職人さんが全体的に若くて期待が持てましたね。
これからも良い仕事をして貰いたいと思います。

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