ジャムを結婚式の引き出物にしたい! [ ・手づくりジャム屋]
先週末、結婚される新婦さんからお電話をいただき、
「ひなたCAFEのジャムを、結婚式の引出物として贈りたいです!」
とご相談をいただきました。
「用意出来るもので良いので、お任せします!」
とのことで、定番人気となった「ラズベリーのジャム」と今年秋の新作
「ブラムリーのジャム」の2本セットをご用意致しました。
■お渡し前のジャム
一生の中で最も大切な日のために、選んでいただけた事が嬉しかったです。
また、大切なゲストのために間に合わせの品ではなく、敢えて一手間掛ける
想いにも感動しました。
ジャムを引取りにいらした新婦さんによると、新郎新婦のお二人とも東京の
ご出身とのことで、お式も都内のレストランで挙げられるとのこと。
新郎さんの仕事の都合で浜松にいらしていて、偶然どこかのイベントでうちの
ジャムを買っていただき、味を気に入られて引き出物の一つとして選んで
いただいたとのこと(@_@)
うーん、このご利用は新しいですし、商品性で選んでいただいたわけですから
職人冥利に尽きますね。
この話を福井に出張した際、飲みの席でしたところ、
「長男が結婚することになり、彼女を連れてくることになっているから、
丁度良かった、お土産に渡したい!」
と依頼されました(#^^#)
在庫が心配だったため、急きょ嫁さんに電話をして在庫確保。
来週末には福井へお送りできるよう手配を致しました。
こういうおめでたい席のご利用は本当に嬉しいですね~。
魅力ある「まち」に人が集まり、ビジネスが生まれる [ ・手づくりジャム屋]
今回も、第6回「まるたま市」のレポートです。
■ひなたCAFEブース in 三米アトリエ
5月開催の「まるたま市」と同様に、飲食店は今回も海産物問屋「三米商店」の
元店舗を利用した「三米アトリエ」を使わせていただきました。
これまでは薄暗かった店内でしたが、壁面にスポットライトを付けて下さったのと、
一緒に出店されるお茶の「丸井園」さんの奥様が、デニムの端切れでガーランドを
作ってくれたため、めっちゃ良い感じの飾りつけができました♪
■店舗前の様子
僕が担当していた、特製ジャムバターサンドがすべて完売したため、外に出て
お店の前の様子を撮影しました。
お昼頃には、ジャムバターサンドに行列が出来ていた頃はもっと混雑していたと
思います。
■お客様で賑わう店内
お客様には「まるたま市」の会場をくまなく回遊してもらい、色々なお店や商品に
触れていただけるよう、各会場にスタンプが用意がされたスタンプラリーを行なって
います。
そのため、初めてのお客様も各ブースの前を通ることになりますから、試食コーナー
でジャムをテイスティングして購入いただくことが多いです。
■日中でも賑わう「肴町通り」
浜松のまちなかをご存知ない方には何でも無い光景かもしれませんね。
いや、浜松のまちなかをご存知の方でも、日中に肴町通りを散策する人は
極めて少ないでしょう。
浜松に暮らしている殆どの方にとって、肴町界隈は夜の街として認識されて
いるはずですから。
かく言う僕らも、「まるたま市」に参加するまでは、昼間の顔はまったくと
言って良いほど知りませんでした・・・。
■コインパーキングを利用したイベント会場
日中は利用の少ないコインパーキングも、魅力ある店舗が所狭し集まり、
2日間だけの仮店舗とは言え、商業集積が進むとにぎわいが生まれます。
結局のところ、おしゃれな店舗や格好良い街に商売が発生するのではなく、
快適に過ごせて、気持ち良い空間、面白い人のところへ人が集まり、集まった
人にとって価値ある商品を購入するわけですよね。
ひなたCAFEは、常にそんなお店でありたいと思っています。
ジャム屋への転身は2年前の「まるたま市」から [ ・手づくりジャム屋]
今週、11月7日(土)~8日(日)は浜松のまちなか、中区肴町を中心に繰り広げ
られる雑貨イベント「まるまた市」です。
「まるたま市」が始まったのは今から丁度2年前のこと。
当時のひなたCAFEは、まだ手作りジャム工房ではなく、自宅カフェとして営業していて
業態転向を模索している最中でした。
「今度、まるたま市って言うイベントが始まるから出てみようと思うの!」
と妻から相談があり、早速出店の申込みをしました。
幸い出店することが可能となり、商品を決め、出張販売の経験もノウハウも無い状態
ながら、2人で仮説を立て、設備や什器を用意して初めて大きなイベントに出店したのが、
まるたま市でした。
初回は、何も考えることなく新たな業態への可能性を求めての出店でしたが、
初日が終了し、ささやかな懇親会に出席し、主催者である浜松まちなかにぎわい協議会
の2名が自己紹介をされて驚きました。
1名は、はましん(浜松信用金庫)の方、もう1名は遠鉄(遠州鉄道)の方だったから。
「えっ、地元の優良企業から専任で来ているの?なぜだろう?」
「これは何か仕掛けようとしているな?」
と感じました。
そして、まるたま市で2日間の出店を終えてビックリ(@_@)
予想の売上げを大きく超え、カフェでのランチ売上げ1ヶ月分をたった2日間で稼ぎ
出してしまったから\(^o^)/
これで、飲食店から手作りジャム工房へ業態転向することに、一抹の迷いも不安も無く
スタートを切ることが出来ました。
戦略とは、何をしないかを決めること
飲食業(カフェ)と言う業態を辞めることで、手作りジャム工房にすべてのリソースを注ぎ込む
ことができましたから、遠鉄百貨店へのイベント出店も可能となり、あちこちのイベントで
出店することで同じ理念を持つ仲間ができ、素晴らしいネットワークが広がりました。
■静岡新聞びぶれ「まるたま市がマチナカを動かす」
以下、記事からの抜粋ですが、とっても重要なことが述べられていますから、
転記させていただきます。
●クオリティーで人を呼ぶ
「徹底的にこだわった物を提供すると、その価値を見出すお客さんたちが集まって
くるんです。
そのお客さんを満足させるためにには、雰囲気もクオリティーも確保しなければ
いけません。」
まるたま市を主催する、浜松まちなかマネジメント株式会社の吉林和穂さんは、
バブル後、苦戦を強いられているまちなかにあって独自のファンを生み出している
まちなか繁盛店の特徴を「まるたま市」に反映している。
●未来の店主を創出
まるたま市には、他の雑貨市と大きく違う点が一つある。
それは、未来のまちなか店主を見据えているということ。
出店している作家の中には、すでにインターネット店舗や自宅の一部を利用して
ビジネスにつなげている人も少なくない。
「まるたま市は、“仮想的出店”とか“0.5起業”といったイメージです。
地元で活躍している作家さんたちの中で、いつか実店舗を構えたいと考えている人の
ステップになればいいと思っています」と吉林さん。
空テナントを活用して、実際に営業してみる。
すると、昼や夕方の雰囲気、買い物客の品定めの目つき、売れた時の喜び、
隣近所とのコミュニケーションなど、本来は起業してからでないと味わえないことが、
ここではリアルに体験できる。
そこで好評を得られれば、まちなかは商売が成立する舞台であることの証明とも
言えるだろう。
そう!2年前にまるたま市の立上げから出店させていただき、懇親会で名刺交換した瞬間、
この考えがすべてわかってしまったから。
「まるたま市」が場の提供であれば、僕ら出店者はにぎわいを創出する
ためのコンテンツにならなくてはいけないんだ。
だから、運営組織が当初の理念を失わず、そのために「まるたま市」を運営し続けて
くれるのなら、「頑張ってついて行き、成果を出し続けよう!」と決めました。
つまり、ジャム工房としてのひなたCAFEは、「まるたま市」で第二の創業をし、
育てられたと思っています。
そこへ、浜松まちなかマネジメント会社が11月1日(日)に「Any(エニィ)」を立上げ、
硬直化していた街中に大きな投資をし、人の流れと気持ちを切り替えるための
アクションを起こしたわけです。
Anyには、ワークショップスペースが用意されています。
■ワークショップスペースの活用例
初回はプロカメラマン ゼキさんによる写真講座の様子。
ここで、僕が経験した失敗と成功例を元に、実践的だけど本質的な起業支援講座を
行なう予定です。
そもそも、成功と失敗を定義できていない人も多いでしょう。
そして、なぜか失敗に向かって突き進む人も多い。
ランドスケープデザイナーとして社会に出て9年間の実務経験をし、その後は企業で
新規事業を16年、その間に住宅を7件設計させていただき、ひなたCAFEを起業し
ジャム工房へ転向させ、それらの経緯をこのブログで発信し続けてきたわけですが、
一見バラバラなようでいて、すべてが収れんしてきていることを実感しています。
特にここ半年は、気持ち悪いくらいに思った事が動き出していて、身体が3つくらい
欲しい状態で、そろそろ本当にやらないことを決める最終フェーズに入ってきた
のかもしれませんね~(笑)
「職人市場 in 千歳町」への出店 [ ・手づくりジャム屋]
この土曜日夜は、浜松市駅前商店街で第6回目となる「職人市場 in 千歳町」が開催
され、浜松まちなかにぎわい協議会さん枠で特別に出店させていただきました。
~まちなかの職人達が店を飛び出し美酒美食でおもてなし~
にぎわい協議会さんから出店のお誘いを受けるまで、こんなイベントがあったなんて全く
知りませんでした。
キッチンドリンカーの嫁さんは、出店することよりも飲み歩きモードに入っていました。
■出店場所
浜松市中区千歳町やモール街に店を構えるお店だけが出店できるイベントですから、
本来は私達などが出店できるようなイベントではありません。
今回は、モール街に新たに出来た「Any(エニィ)」と言う、多様な人が集まり、交流する
スペースが浜松まちなかにぎわい協議会が仕掛けたことで、内覧会兼ねてお声掛け
いただきました。
■牛すじのおでん
ひなたCAFEブースに立ち寄って下さったお客様が絶賛していた、割烹 田中さんの
牛すじのおでん。
「ナルホド!」のお味でした。
牛すじからとても美味しいお出汁が出ていて、もう一杯いただきたかったです。
■親子だし巻き卵の実演
割烹 鳥浜さんが一つ一つ手焼きの実演で、 絶対に美味しそうなのですが、
行列を見て諦めました・・・。
その他、千歳町やモール街、その枝道ではこんな光景が。
■街角コンサート
■町飲みスペース
■町飲みスペース(Any前)
■ひなたCAFE販売中
寒くて寒くて、今回はホットドリンクが良く利用されました。
この日は10/31と言うこともあり、ハロウィーンと重なったこともあり、
こんな方も。
リアル「かおなし」
中々リアルに怖いです。
こうして見ると、単にひなたCAFEが街中イベントに出店しただけのように思われるかも
しれませんが、ひなたCAFEを通して僕が考え続けてきたことが一つにつながって
きたことでもあります。
次回はその辺りを簡単にご説明したいと思います。
第5回遠州バザールに出店しました [ ・手づくりジャム屋]
10/2(土)、3(日)の2日間、第5回目となる「遠州バザール」に初めて出店
致しました。
イベントコンセプトは、
地元、遠州の「衣・食・住」で地産地商!
地元遠州の材木屋さん中心にした工務店、住宅設備メーカー、農家さん、お菓子屋
さんが多数出店した大きなイベントです。
昨年、友人からコラボ出店の相談を受けたことから、今年は招致をいただき
出店させていただくことになりました。
ひなたCAFEは、ジャム販売とドリンク販売として第二展示場で出店しました。
10時のオープン時で既に千人近い待ちが出来ていて、16時半の終了まで
終日この状況で大賑わいでした。
■最終日の終礼の様子
事務局スタッフの発表では、二日間の合計来場者数が25,290名!
初日で、10,900人、二日目で1万4千人超の発表に、どよめきと拍手が
巻き起こりました。
そのため、会場周辺の道路は大渋滞となったそうです。。。
私たち飲食関係者だけでなく、肝心の工務店ブースでも来場が多く、具体的な
商談が行なわれたようで、消費税増税に向けて建築需要がまた増えてきた
ような印象を受けました。
ひなたCAFEも多数ご利用いただき、数字もまずまず納得のいくものでした。
家族総出で二日間全力で対応したため、私も嫁さんもグッタリでとても
ブログを書く余力がありませんでした(笑)
「(浜自カフェBlogの)川遊び記事にコメントした者です!」
と言う奥様が家族で立寄っていただき、阿多古川の川遊びネタでお話しできた
のは嬉しかったです、うん!
遠鉄百貨店「ブーランジェリーフェア」終了 [ ・手づくりジャム屋]
先週9月2日(水)~6(日)までの5日間、遠鉄百貨店の地下食品街において
地元遠州のパン屋さんを集めた「ブーランジェリーフェア」が開催されました。
■ブーランジェリーフェア/遠鉄百貨店本館地下
遠州地域で人気のパン屋さんが一堂揃い踏みで、連日、昼過ぎには完売となるほどの
人気だったようです。
イベントで普段お付き合いのあるパン屋さんも参加されているのですが、人気だったようで
嬉しくなりますね。
このイベント企画は、6月に百貨店のバイヤーさんから直接ご相談をいただきました。
当時は、プレスリリース直後で在庫が少ない時期でしたから、2ヶ月半かけて大量の
在庫を準備してきました。
■レジ脇のひなたCAFEジャムコーナー
500本近く納品させていただいた在庫がここにある限りとなっていました(@_@)
「良く売れていますよ!」
とバイヤーのマネージャーさん。
最初の打合せで、担当される女性スタッフの方が
「ジャムがなかなか売れないんですよね~」
と心配されていて、
「そもそも浜松はジャムが売れない市場なのかも?」
と弱冠心配していましたが、ジャムが売れない地域ではないことが証明
できたようで、ひとまず「ホッ」と致しました(#^^#)
残念ながらイベント期間にすべて完売とはいきませんでしたが、
「残りも引き取って売って良いですか?」
と嬉しいご相談をいただきましたので、「もちろんです!」と答えました。
さて、一先ず大きなイベントが終了してホッとするのもつかの間、今後は
秋のイベントが大小続きますから、引き続きジャムの生産に励みます。
マーマレードが取り持つ縁(その2) [ ・手づくりジャム屋]
今回は、英国大使館でのパーティーの様子を簡単にご紹介します。
まずはサプライズゲスト。
■竹鶴 孝太郎氏と
興味ない方には「誰それ?」と思いますが、国産ウイスキーの父でニッカウヰスキー創業者
「マッサン」こと竹鶴政孝氏の孫になります。
4年前にサントリーの白州蒸留所を訪れ、ウイスキーの奥深さと事業化の難しさを知りました
から、朝ドラ「マッサン」は非常に興味深く拝見していました。
ニッカウヰスキーに20年間在籍されたそうですが、現在は退社されアマナに属して
プライベートブランディングの支援をされているそうです。
今さら後悔しているのは、 もっと色々とお聞きしたいことがあったのに、浮かれていて
じっくりお話出来なかったこと。
もっとお話ししておきたかったなぁ。。。
その他は、こんな感じでした(^^♪
■ヴァイオリンユニット「ペーパームーン」
日本人3人とイタリア人1人の音楽ユニットでした。
スピード感あるヴァイオリン演奏とヴォーカルが印象的で盛り上がりました。
■バグパイプ演奏
英国と言えば「バグパイプ」でしょう(>_<)
大阪からお越し下さったそうで、帰り際に色々とお話を伺いました。
元々は戦争のための楽器で、出陣や凱旋の際にバグパイプを先頭に隊を率いて
街を歩いたそうです。
生バグパイプの演奏を聴くのは今回初めてでしたが、とても良かったです。
■ウクレレ演奏
スコットランドと縁の深いウクレレ奏者さんなんだと思います。
お名前は失念しましたが、氏の名前が付いた楽器が発売されているそうで、
著名な方のようです。
その他、「習字の先生」からお声掛けいただき、マーマレードにとても興味を持って
下さり、「在庫が出来ましたらお知らせ致します」と申し上げ、嫁さんが名刺を
渡したところ、昨日お手紙をいただきました。
調べてみると習字の先生どころか、著名な書道家のようで、英国ワーズワース美術館や
ウィーンで個展を開いたり、ロスアンゼルスの日本領事館などに作品が展示されている
方のようでした。
近々、英国にも立ち寄られるそうで、話題になった同じアワードで金賞を受賞した
マーマレードを購入してきて下さるとのこと。
是非、うちのマーマレードと食べ比べをしていただこうと思っています。
たかがマーマレードでも、心血注いで取り組めば、わかってくれる人がいるもの
なんですねー!
夫婦でそんなことを感じた英国大使館での出来事でした(#^^#)
マーマレードが取り持つ縁(その1) [ ・手づくりジャム屋]
デールメイン・マーマレード・アワード2015の受賞が切っ掛けのご縁で英国大使館での
会合とパーティーに出席させていただくことになり、嫁さんに同行させていただきました。
■英国大使館の夜景
向って左側が車のゲート、右側が人のゲートになっていて、この先は治外法権になります。
顔と名前がわかる身分証明を提示し、登録名簿と照合して回転扉から1名づつ入場します。
車は非常に頑丈な電動昇降式の車止めが2重に設けられていて、普通の乗用車では恐慌
突破することは不可能でしょう。
会場は東京半蔵門にある英国大使館。
東京駅で時間調整をした後、皇居を横目に見つつ散歩がてらボチボチ歩くことに
しました。
■英国大使館の外部
これはどこかと言うと千鳥ヶ淵の真ん前ですから、東京のど真ん中。
交通量が非常に多い内堀通りに接しているのですが、左側の植栽帯がバッファ
ゾーン(緩衝帯)となって、切り離しています。
中国上海の外国人居住区もこんな印象でしたね。
内部に入りますが、さすがに大使公邸にまでは入ることができず、執務ゾーンとは完全に
隔離されたホールで会合とパーティーが催されました。
嫁さんはイングリッシュガーデンを見るのを楽しみにしていたのですが、残念ながら
見ることもできませんでした・・・(#^^#)
大使公邸部分は撮影できませんから、内部の画像はホール内のものになります。
■ホールのエントランスロビー
入場の際は気づかかなったのですが、ユニオンジャック柄のソファが2脚。
バランス、デザイン共に素晴らしいですよね。
■嫁さんと記念撮影
せっかくなので座らせていただきました。
座り心地が良く、優雅な気分に浸れましたよ(*^^)v
とても楽しいひと時を過ごすことができました。
こちらについては後日とさせていただこうと思います。
今回は、嫁さんが楽しんでくれたのが何よりでした。
ひなたCAFEを立ち上げたのは、小さな子供を持つ母親の活躍の場を作ることが目標で
嫁さんをプロデュースすることでしたが、今回で一先ずはクリアでしょうか?(^_^;)
こだわっていないのがこだわり [ ・手づくりジャム屋]
先週の新聞報道以降、ラジオ(AM、FM共)、フリーペーパー、TVからの取材依頼が
増えてきました。
カフェ時代は何かしら毎年のように取材依頼がありましたけど、ジャム専門店になって
からはとんとそのようなお話はなくなりましたから、
「それはそうだよね~!」
と思っていましたし、マスメディアで紹介されなくてもそれなりに注文はいただけて
いましたから良かったのですが、取材を受けるとなると片付けやら当日の準備やらで
色々と準備も大変なんです・・・(^_^;)
今回は、ジャム職人として嫁さんを表に立たせていますが、事前にミーティングをすると
自分が話したいように話し出し、主語が無かったり、そもそも質問に答えていなかったり
するため、聞かされる方はイライラしてしまいます。
なので、「まず結論を25文字以内で完結に述べて欲しい。その次になぜそうなのかを
2~3項目に分けて、それぞれ25文字程度で説明すること」と教えています。
特に、ラジオは声だけの出演ですから、パーソナリティはリスナーが知りたいこと、興味が
あることをしゃべらせようとしているのに、その意を汲まないで一方的にダラダラと
しゃべられるのは困ると思うわけです。
(そう言うそぶりを見せないで、素人を上手に誘導する技術はやはりスゴイと思います)
今回は、カフェと違って「ジャム、マーマレード」が取材の中心になるのですが、予め
FAXされてくる取材メモには「こだわっているところは何ですか?」と言う質問が
あります。
「こだわる」
って本来は、 「ちょっとしたことを必要以上に気にする」など、良い意味では使われて
いませんでしたから、正直抵抗があります。
もちろん、肯定的な意味で聞かれているのは重々承知しているのですが、それでもやはり
「こだわっている点」を答えるのは難しいです。
だって、何を提供するにせよ、プロフェッショナルとして人様から代金をいただくわけですから、
どんなことであれ妥協すること自体失礼ですよね?
もちろん、ビジネスとして「材」なり「サービス」なりを提供して、利益を得るわけですから、
お客様が支払える限度の中で最良のものを使用するのは当然でしょう。
世界で最高品質のものを、最高のお値段で提供するのもサービスだし、
逆に捨てるほど安価な材料でも、最高の技術で仕上げるのも価値ですよね。
お客様自信が、「バリュー・フォー・マネー」を感じていただくことが重要であって、何か一点
だけを特別に配慮するのは意味がないと僕は思っています。
まっ、それでも敢えて言うなら、
「子供に食べさせることができるよう、安心で美味しいものを提供する」
と言ったところでしょうか?(笑)
ジャムでも行列は作れるんだ! [ ・手づくりジャム屋]
今週土日は、新聞掲載から最初のイベント「第5回まるたま市」への出店でした。
■新メニュー「ジャムバターサンド」 with ラトリエ・テンポ
先週土曜日のイベントで新メニューのテスト販売を行ない、商品性とオペレーションの
確認を行ない、今回のまるたま市が本番でした。
数量限定で仕入れて、土日曜日とも13時過ぎに完売で多少なりとも利益貢献しました。
(今回商品写真はありませんが、ほぼ想定通りでした)
ところで今回のイベント「まるたま市」について。
■浜松市中区肴町(さかなまち)
ご覧のような駅前から少し歩いた場所にある商店街は、江戸時代から肴町として
栄えておりましたが、現代では飲み屋さん中心に軒を連ねていますから、
日中の人通りは閑散としていました。
■今回の出店場所
旧海産物問屋の「三米(さんよね)商店」 アトリエ。
過去4回参加させていただいていますが、今回初めての出店場所です。
本当に偶然なんですが、新聞紹介された直後でしたからとても助かりました。
■アトリエの様子
元海産物問屋だそうで、現在はワークショップやイベントでの会場として場所貸しを
して提供、利用されています。
ご覧のような古い設えですが、これが歴史を感じさせてくれて日本人には
何とも言えない懐かしさを与えてくれます。
■木製の展示キャビネットで展示
大正時代の歴史ある空間に負けないよう、カフェで使用していた木製キャビネットを
持参して展示しました。
このキャビネットを搬入できたのも、この会場だからです。
ジャムバターサンドは、注文いただき一つ一つ調製するため、時間がかかることから
レジを分けてオペレーションをする必要性があり、テーブルが大きく必要でした。
そのため、ジャム販売は嫁さん、ジャムバターサンドは私が担当し、次女が商品の
受け渡し、長女が両方のレジを担当。
まさに家族総出で対応し、万全の体制で臨みました(笑)
■日曜日オープン後の様子
土曜日初日は、10時の開店と同時にお客様がいらっしゃり、まさにジャムで行列が
出来る有り様でした\(^o^)/
■ジャムカウンターの様子
ジャム屋に転向してからは初めての紙メディアへの露出でしたから、これまでとは
年齢層が20歳近く違うお客様に多く利用されたように思います。
朝食にパンを召し上がる方、プレーンヨーグルトに入れて召し上がる方それぞれ
でしたが、マーマレードを求めていらっしゃった方多くて嬉しかったです。
一昨年(2013年)の春、湖西市産の甘夏みかんを使って始めてマーマレードを試作し
ヨーグルトに入れて食べてみたところ、作った本人が美味しさに感動したものでした。
その時の感動が間違いではなかったことが、今回改めて証明された気がします。
結局のところ、売れるから作るのではなく、自分自身が本心から良いと思うこと。
(嫁さんは当初、マーマレードの苦さが苦手でしたけど)
そして、それを本気で突き詰めることなんだと学びました。
カフェ営業時代も、私達自身が美味しいと思うものを提供してきましたが、
そこは今まで通りで良さそうなので、あれこれ作って美味しいと思うものを人前で晒して
売ってみて、お客様に評価していただこうと思います。
今回のイベントでお客様が購入してくれた商品は、未来のための原因となるでしょう。
今年の受賞商品が昨年のそれだったように・・・(#^^#)
来年をどうぞご期待下さいね。