安曇野ちひろ美術館（後編）

安曇野ちひろ美術館の後編は、増築された「世界の絵本館」です。


■多目的ギャラリー（世界の絵本館ゾーン）
世界の絵本館ゾーンには、展示室３、４、５で世界の絵本や絵本作家の紹介が
されています。
この写真部分は多目的ギャラリーとなっているため、ワークショップやセミナー等
に利用されるのだと思います。




■吸音材の納まり
壁背面のグラスウール吸音ボードを隠すように、表面には木製ルーバーが施されて
いました。
二重壁のような構造になりますから、有孔吸音板に比べるとスイッチ類などの納まりに
手間がかかっていました。




■開口部周りの納まり
ロールスクリーンボックスとカーテン収納扉の納まり。
ロールスクリーンとカーテンの２重構造にしているのは、残響処理目的か
遮光性を上げる目的でしょうか？




■排煙窓の処理
排煙窓の室内仕上げは、塗装されたラーチベニヤでした。
これらの事からも、利用目的上、遮光したかったのかもしれませんね。


建築の読み解きはこの程度が限度なので、次回は安曇野ちひろ公園内に移築復元
された、いわさきちひろのアトリエ兼別荘『黒姫山荘』の紹介に移ります。